アンナ・カレーニナ 1 (光文社古典新訳文庫 Aト 3-2)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334751593

感想・レビュー・書評

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  • 幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある。

  • 23.2.9〜11

    Bunkamuraがクローズする前に、友達となんか観たいねっていう話になって、舞台『アンナ・カレーニナ』のチケットを取った。舞台ではどういうふうに脚色しているのか、が気になるから、読んでみることにした。
    長いから1ヶ月後の観劇までに4巻で読み終えられるか分からなくて焦ったけど、まず冒頭の文章で食らって、そのまま無我夢中で読み進められた。
    もうパンチラインの連続というか、人間の心理への洞察力が凄まじいなと思った。手元にあるペンで線引きをして、ふせんをペタペタと貼りながら読んだ。長いからっていうのもあるけど、それぞれの文章を読んだときに感じた自分のなかの何かをなんらかの形で残しておきたいな、と思わされたから。

  • 読みやすかった。主人公アンナの登場までが結構長い。本作の主人公は一応アンナではあるけれど、アンナの愛人ヴロンスキー、アンナの夫カレーニン、アンナの兄嫁の妹キティ、キティに想いを寄せるリョーヴィンの視点にも頁がかなり割かれていてこの4人も準主人公のような立ち位置。トルストイはなぜアンナ、カレーニン、ヴロンスキーの三角関係のみではなくキティとリョーヴィンをも準主人公へ引き上げたのだろう。読み進めればこの謎はとけるのかな。

  • 感情の細かい移り変わりや表情の変化の描写が素晴らしくありありと想像できる。大作で4巻のうちの1巻なのに物語の展開が速くこの先どう物語が進んでいくのかが楽しみ。
    1870年代のロシアの貴族社会の様子が多方面から描かれていてとても面白い。

  • 読書ガイド以外読了

  • 古典的名著。活発で気高くも愛への熱情が抑えきれぬアンナとヴロンスキーとの情事の変遷、そして夫の貴族としての面子と誇りを持った仕打ち、一方でキティに振られ傷心のリョーヴィンの立ち振る舞い。文豪トルストイの壮大な時代背景と機微ある人物描写がある一方、大衆向けメロドラマの趣で面白い。

  • 映画みたい,かなりおもしろい!

  • 数年前に乗りきれなくて読むのやめて、この夏思い立って全巻制覇するはずが、秋になってようやく1巻。
    これは、完全なるフェミニズム小説だった。

    アンナ・カレーニナは、カッコいい女なんだと思う。
    個人的に不倫大嫌いだし、感情より理性を優先させたいと思っているけれど、アンナのヴロンスキーに対する愛は(愛自体は大したもんでもないと思うし、いつのまにかデキてるし、ヴロンスキーの何がそんなにいいのか謎に満ち溢れているが)、社会に一石を投じる行為に等しい。

    イケナイと分かっているけれど、でも止められないのっっっ!!
    みたいな生半可(と言わせてもらおう)な情愛じゃない。

    昼顔みたいなもんでしょーと思いながら読み始めたけれど、これは一種の女性解放運動のひとつ。

    これを1880年代に生み出したトルストイはマジでニューウェーブだったんだろうなーということが想像に難くない。
    同じ時期に日本では、二葉亭四迷の浮雲が出版されていた。うじうじうじうじしてる内村文三を読み耽る日本人と、アンナ・カレーニナを読むロシア人、そりゃあ仲良くできるわけもないよね!!と納得してしまった。

    にしてもカレーニン、度肝抜かれただろうなぁ。続きが楽しみ。

  • 「幸せな家族はどれもみな同じように見えるが、不幸な家族にはそれぞれに不幸の形がある」。不倫に溺れるヒロインの人生を暗示するこの一節から、物語は始まります。本当に、”幸せ”って、何なのでしょうね。

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