田舎医者/断食芸人/流刑地で (光文社古典新訳文庫 K-Aカ 1-3)
- 光文社 (2022年7月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334754655
感想・レビュー・書評
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田舎医者…。この本は、きつかった。昔、365日拘束されていた頃を思い出しました。20年前、理不尽な患者家族に取り囲まれた恐怖。ただ、私はその後関係を改善できたため理解いただいた後に、取り囲んだ家族に缶コーヒーを差し入れられた時は泣きそうでした。では、無事を祈りながら夜勤に行ってきます。
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初読の作品
「ボイラーマン」
「歌姫ヨゼフィーネ、またはハツカネズミ族」
「ボイラーマン」が『失踪者』の第一章に相当するということは知っていたし(自分が小説を熱心に読んでいた頃は『アメリカ』として文庫本にもなっていた)、小説らしいと言えば小説らしい展開。
それに対し、「ヨゼフィーネ」。どうしても何を言わんとしているのか、何の寓意なのか考えてしまう。⁇? -
「断食芸人」と「流刑地で」で悲しさを感じたが、なぜなのだろうか。
結末らしい結末がないので、多様な感じ方ができる作品集だ。なかには、本当によく分からないものがあることは否定できない。 -
どこか後味の悪い短編集。これで終わり?って終わり方ばかりで、正直読んでて眠かった。
確かに読み終わったあと、なんとも言えない充実感と喪失感が残る。これはカフカという有名人が書いてる名著だからだ!ってバイアスがあるからかもしれないけど。
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おそらく、大学受験の時以来じゃないかな、変身。そのカフカが書いた短編小説集。訳者のあとがきにもあったけど、こんなにも???な小説家だったのか!ま、そもそも変身だってそうなんだけど、そこまでのインパクトはないんだけど、不思議な小説だった。
ま、それなりに普通なのもあるのだが…
この本と「カフカ・セレクションⅡ」(筑摩書房)、「流刑地にて」(白水社)の3冊を選んだのだが、、、
池...
この本と「カフカ・セレクションⅡ」(筑摩書房)、「流刑地にて」(白水社)の3冊を選んだのだが、、、
池内紀訳より、「カフカ ショートセレクション 雑種」(理論社)酒寄進一訳にした方が良かったかなぁ?