ネロ・ウルフ対FBI (光文社文庫 ス 1-3)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334761370

感想・レビュー・書評

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  • FBIの監視をやめさせてほしいという富豪の未亡人の依頼を調査していくうちに浮かび上がる殺人事件。
    FBIを相手に策を巡らすネロ・ウルフとアーチーがなんともいい。
    読んでいてこの二人が作る世界が楽しくて仕方がない。お約束の掛け合いを堪能させてもらった。
    ミステリ部分はさほどでもないけれど、FBIを出し抜く様はすかっとする。やっぱりいいなぁ、ネロ・ウルフ。

  • ネロ・ウルフの元に大富豪の未亡人が、FBIの干渉を止めさせて欲しいといって訪れた。
    巨額の報酬に釣られた(?)ネロ・ウルフはFBIの弱みを握ろうと調査を始めると、ルポ・ライター殺人事件が浮かび上がるが・・・・美食をこよなく愛し、蘭の栽培と品種改良に心血を注ぐネロ・ウルフ。
    彼は、美味しいものを食べるときと蘭の世話をする以外は、自分の椅子から立ち上がるのさえ億劫がる安楽椅子探偵が売りなのですが、その美食と蘭はどちらも途方もなく贅沢な代物。そのため、目の玉が飛び出るほどの謝礼を取る探偵であるにもかかわらず、銀行残高にはいつもハラハラしっぱなしです。
    そしてそんな彼の為に駆けずり回るのが秘書兼探偵助手兼マネージャー兼エトセトラのアーチーくん。好奇心旺盛で記憶力抜群、速記術の特技を持ち、若くてハンサムでおしゃれで女の子が大好きで、飲むのは牛乳!
    この二作とも、アーチーとネロ・ウルフの楽しいコンビが、皮肉やユーモアをふんだんに散りばめた丁々発止の会話を交わしながら事件を解決していく、一昔前のスタイルではありますが楽しい読み物でした。

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著者プロフィール

本名レックス・トッドハンター・スタウト。1886年、アメリカ、インディアナ州ノーブルズヴィル生まれ。数多くの職を経て専業作家となり、58年にはアメリカ探偵作家クラブの会長を務めた。59年にアメリカ探偵作家クラブ巨匠賞、69年には英国推理作家協会シルバー・ダガー賞を受賞している。1975年死去。

「2024年 『母親探し』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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