オレンジ色のステッキ: 杉原爽香、三十九歳の秋 長編青春ミステリ- (光文社文庫 あ 1-143)
- 光文社 (2012年9月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334764586
作品紹介・あらすじ
上司の身勝手な言動に嫌気がさした瀬沼は、会社を無断欠勤。爽香との打合せにも現れず、職を失ってしまう。リン・山崎が爽香をモデルに描いた裸婦像の公開、病に倒れた兄・充夫一家の生活費…。悩みが尽きない爽香は、瀬沼の女性問題にも係らざるをえなくなる。さらに、部下の久保坂あやめが会社で襲われ…。登場人物が読者とともに年齢を重ねる人気シリーズ。
感想・レビュー・書評
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相変わらずの波乱万丈ぶり。
ラストの引きもね・・・。
ホント、穏やかに平和で退屈な日常がこの家族に訪れればいいなぁと思いつつ、事件に巻き込まれなくなるから物語が終わってしまうのか、とも思う。
来年も読めるようだとラストで思えたから衝撃だったけど安心、みたいな。笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
杉原爽香シリーズ最新刊。中高生の頃に随分読んだ赤川次郎作品を年に1回位読むのもいいかと、これだけは読み続けている。リアルタイムで主人公が歳を重ねていく趣向も始めは面白かったが、ここ数年は主人公の周りで事件が起き過ぎて収拾がつかなくなってきている印象。そろそろこの物語をどうまとめて締めくくるのかに興味が向いてきた。そういう意味では本作の「終わりの始まり」を予感させるラストは興味深い。
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今年も出ました、杉原爽香シリーズ。
いつもはバタバタしてあっという間に過ぎちゃうけど、今回は事件性というよりも、男と女の間のさまざまな感情が交錯していて、大人な小説だった。
次回に続くような終わり方で、ドキドキする。 -
年に1冊、登場人物も読者と同じ年齢を積み重ねていくシリーズ第25作。
小学校時代の同級生の有名画家にパンフレットの表紙画を格安で描いてもらったお礼にと、爽香をモデルに発表はしないとの約束で描いた裸婦像が巨匠画家の目に止まって公開されることに・・・
仕事で大阪へ行った帰りの電車の中で読み切り。相変わらずの赤川小説健在というところでしょうか。
(2012/10/17) -
相変わらずの出来で。
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25作目もいつものドロドロワールド。このシリーズって1年に1冊がいいんだろうな。続けざまに読むと疲れる。今回は絵の件がようやく決着する。珍しく人が死なんかったわ。ラスト、明男、どうなる?