ちゃらぽこ: 真っ暗町の妖怪長屋 (光文社文庫 あ 22-12 光文社時代小説文庫)
- 光文社 (2012年9月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334764661
作品紹介・あらすじ
本所業平橋の外れの外れ。場末の中の場末の町に、一軒のボロ長屋があった。住人たちは一見普通の町人だが、一皮剥けば、くせ者揃いの妖怪ばかり。そんな長屋に、ひょんなことから、旗本の次男坊・荻野新次郎が住むことになった。一本気な性格が災いして職を失い、親から勘当された身なのだ。居合の達人・新次郎と気のいい妖怪たちが悪に立ち向かう、痛快時代活劇。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
長屋に住む愉快な仲間達のドタバタ人情時代劇。軽めのノリでさらりと読めました。キャラも良い味を出していて、なかなか面白かったです。特に主人公の姉上の個性が凄まじい。
-
面白い!妖怪達が生き生きしている。飽きさせず一気に読ませる構成力はさすが!
-
妖怪ものと時代劇ものが好きなので、妖怪+時代劇のお話は脊髄反射でレジに持って行きます。
登場してくる妖怪も人間も、ひとクセもふたクセもあって面白いです。ただ、ちょっとキャラ立ちが大げさでわざとらしくて、うわっ滑り感が否めません。 -
朝松健先生が、「ほのぼの妖怪コメディ」を書いたと思ったら、実は「妖怪大戦争」だったでござる。
作者のキャリアを考えると当然なのですが、「悪の陰謀描写」「人間対怪異アクション」が実にしっかり描かれており、実に地のしっかりとした「アクションコメディ」になっています。バランスも絶妙で、近年の作品の中では、エンターテイメント性において一番好きな作品かもしれません。
勿論、コメディとしても面白い。第一章衝撃のラストには心底笑わせていただきました。