三千枚の金貨 下 (光文社文庫 み 21-11)

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  • 光文社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334765163

感想・レビュー・書評

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  • これまで読んだ宮本作品の中ではイマイチ。

  • 金貨を埋めた芹沢由郎の生い立ちが丁寧に書かれていく。金貨が見つかるのかという所が一番興味のあるところだが、サラリーマンの生活、子どもの頃の苦い思い出など、いろいろからみ合って重厚な物語になっている。

  • 再読。

    殆ど忘れていた。

    感動的 ではなかったな。

  • 斉木光生は文具メーカーの役員をしているが、5年前に入院していた病院で末期ガンを患っていた年配の男から、和歌山県の山の巨大な桜の木の根元に金貨を埋めた、と言う話を聞く。
    同僚の宇津木、川岸、そしてBARのママ・室井沙都と共に和歌山へと向かう。
    宮本輝の作品はどれも、風景描写に優れている。
    作品の中で描かれている風景が視覚的に、と言うよりは感覚的に伝わってきます。
    あーこんな場所なんだろうなー、と感じる事ができて、色々な感性が刺激されました。

  • ガムシャラに生きてきた主人公たちが40歳を過ぎたある時、少し足を止めて自分のこれまでの人生、生き方を俯瞰する。金貨探しはそれを促す出来事のひとつにすぎない。シルクロードの旅やゴルフ談議、里帰りや骨董品の購入などあらゆるエピソードが主人公たちの人生のささやかなターニングポイントになってくるのかもしれない。

  • 上巻が面白かったので話の展開(謎解き)に期待していたのですが・・・。
    人物描写という点については、宮本さんらしいよさが出ていると思います。
    ゴルフはやらないのでいまいちピンとこないです。

    2014.04.30

  • いい年を重ねている重ねていく男たちの話としてはおもしろかったし、こういう年の取り方したいとも思った。
    でも、ゴルフと主人公の旅行と金貨とがうまく融合し切れてもいないようにも感じた。
    読みが浅いだけかもしれないけど

  • 2013/09/16
    わかりやすい話のようでいて、でも少し難しい話でもあった。
    光生が息子と語り合うシーンがとても印象的。
    芹沢が結局どういう人物だったのかわからないままだったけれど、大きな桜の木のイメージが、読後感をとても爽やかなものにしてくれた。

  • 男のロマンのお話だと思う。

  • 金貨が埋まっているかもしれない土地にたどり着いた3人の男と一人の女、しかしすぐに探すことなく、20年間待つ、待つという行為が大事なこと・・・。
    宮本輝らしいさわやかな読後感をもたらしてくれた。ただ、解説では哲学的と評するゴルフ談義が、興味ないものには冗長なだけ。
    宮本輝の作品には、あちこちに名句がちりばめられているが、この作品に限っては、あまり見られなかったのは読み込みが足りないからかな。

著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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