神津恭介、密室に挑む (光文社文庫 た 4-44 神津恭介傑作セレクション 1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334765606

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  • 『白雪姫』
    呪われたハナレで5日間を過ごせば10万円を貰えるという賭けをうけた緑川鋭二。兄・源一の家のハナレで賭けの最終日に何者かに殺害される。雪の上に残されていない足跡。鋭二の妻・幸子と源一の関係。かつての婚約者だった2人。犯行時刻にアリバイの無い幸子。同じ密室で死んだ源一が残した手紙。

    『月世界の女』
    松下研三の宿泊するホテルにとまる美しい元子爵家の娘・月子と友人の久子。月子と別行動する久子。月子の3人の求婚者がホテルに現れた夜消えた月子。月子に対する3人の求婚者の気持ち。

    『鏡の部屋』
    昭和初期の女マジシャンの屋敷を買い取った日下健蔵。新聞社にかけられた犯行予告の電話。健蔵の妻・梨枝子が鏡の部屋と呼ばれる部屋で起こす奇跡。消えた梨枝子。翌日鏡の部屋で遺体となって発見された梨枝子。妊娠していたが夫・健蔵の子である可能性がない。健蔵の海外赴任中の不義。

    『黄金の刃』
    「四次元の男」と名乗る石山雅信。四次元の力で殺人を予告する石山。石山が旅行中に石山の家で死んだ男。男の指に残された傷。男と石山の妻の不倫の証拠の手紙のありかに隠された秘密。

    『影なき女』
    探偵・相良の事務所を訪れた女。森島信太郎という高利貸の殺害を予告する。密輸ダイヤの取引中の死。盗まれたダイヤ。消えた謎の女。同じ状況で実験を行う相良。影なき女に変装した署員。再びダイヤは盗まれ殺害されていた森島役をしていた秘書の浜田。相良の助手の日下の妻を妾としている相良。同じく女が訪問している間に殺害される相良。

    『妖婦の宿』
    ホテル支配人小関の手記。ホテルの経営者の愛人・八雲真利子。ホテルを訪れていた神津恭介。トランクに詰められてナイフを刺された状態の人形が送り届けられる。3人の男性が交代で扉の前で番をすることになったが・・・。殺害された真利子。真利子に捨てられ自殺した京極元子爵の弟の存在。神津恭介の正体。

著者プロフィール

1920年9月25日、青森県生まれ。本名・誠一。京都帝国大学工学部冶金科卒業。48年、失業中に書いた「刺青殺人事件」が江戸川乱歩の推薦で出版され作家デビューし、「能面殺人事件」(49-50)で第3回探偵作家クラブ賞長編賞
を受賞する。79年に脳梗塞で倒れるが過酷なリハビリ生活を経て再起、「仮面よ、さらば」(88)や「神津恭介への挑戦」(91)などの長編を発表。作家生活の総決算として「最後の神津恭介」を構想していたが、執筆途中の1995年9月9日に入院先の病院で死去。

「2020年 『帽子蒐集狂事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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