レストア: オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿 (光文社文庫 お 47-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334766382

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  • 厭世的に生きてきたオルゴール修復士雪永鋼が修理で持ち込まれたオルゴールの謎を解きながら、自らの心を修復していく話。う〜ん、鋼と睦月はなんで魅かれあったのかな?そこがよくわからなかった。あと鋼がランチを食べに行っていた喫茶店のウェイトレス、鳴沢真美は鋼のことが好きなのか?睦月に嫉妬ような描写があったので・・・。オルゴール修復の話とうつ病の話が主要な話。世間からの誤解というか無理解にさらされる病気だよね。私の周りにはいないけど、実際身の回りにいたらどうなのか。心の病気って難しい。

  • 主人公がうつ病の探偵で、しかも治療を受けているというのは斬新でした。うつに悩む姿がとても切迫していて苦しかったです。ゆるやかに進むオルゴール修理の仕事と日常はミステリとしては少し物足りなさを感じました。でも、最後のお話でのまとめがとってもあたたかかった。泣きそうになりました。終わり方にすこし物足りなさを感じましたが、続編があるのですね。睦月の兄たちがどうなったのかとか気になります。

  • 雪永鋼は、腕のいいオルゴール修復師。限られた仕事のみを受け、愛犬ステラとうつ病と付き合いながら静かに暮らす日々。彼の前に現れた一人の女性。父の形見のオルゴールが奏でる曲が、なぜか昔とは全く違うものになってしまった謎を解いて欲しいという依頼をする。
    オルゴール修復師という珍しい仕事をしている鋼は、口では人と関わりたくないといいながらも持ち込まれたオルゴールの謎を解くために人と関わることになり、その影響で変わっていきます。決して派手さはないけれど、じんわりとしたよさがあります。

  • 面白かったです。

  • 心病んじゃってるオルゴールを修理する人の話。ハッピーエンドで楽しいけど、表紙がライトノベルみたいでいただけないかと。

著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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