征馬孤影: アルスラーン戦記5 (光文社文庫 た 24-9 アルスラーン戦記 5)
- 光文社 (2013年12月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334766696
感想・レビュー・書評
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本シリーズも5作目!
・前巻で牢獄を脱出したアンドラゴラス王はどう動くのか?
・墓荒らしに向かったヒルメスは蛇王を復活させるのか?
・快進撃を進めるアルスラーン軍の動向は?
・マルヤムのご一行様はヒルメスと会えるのか?
冒頭で北の騎馬民族国家のトゥラーンがペルシャワール城を急襲する!?引き返すアルスラーン軍は間に合うのか?
本作もナルサスやダリューンの活躍が見れます!
しかし、終盤まさかの展開!!!
次巻からの展開が楽しみです!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今度はトゥラーンが攻めてきた。
そして国王は圧がすごい。その仕打ちはあんまりだよと思うのだけど、身軽だと思えば次の展開への期待が高まる。 -
版元変わってのアルスラーン戦記、第5巻。
いま読み返すとなかなかに粗い部分も多いのですが。
当時、夢中になって読んでました、、懐かしい。
さてこの巻では、偶然が必然を重ねて、王が脱出を果たします。
このことで、今までは伏線に過ぎなかった“父子の相克”が再び。
物語はここから急展開をしていくわけですが、、
第1部の完結まで残り2巻、さて、どうなりますか。
そういえば、荒川さんの筆によりコミカライズもはじまってますね。
こちら、そろそろコミックスにまとまらないかなぁ、、と楽しみでもあります。 -
2国間の領土拡大戦争に第3国が絡んでくる状況が展開される.これもまた現実と同じ.戦争をしなければお互い幸せなのにとも思うが,領土を拡大することで国が成り立つ国家が存在する以上,ファンタジー世界も現実世界も状況は改善されないものである.
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王太子殿下の旅程もなかなかに多事多難だ。でも前話よりだいぶアルスラーンが大きくなった気がする。
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目まぐるしく様々なストーリーが展開される第5巻で非常に読み応えがあった。
幹となるストーリーは、やはり草原の雄(モンゴルや匈奴のような雰囲気?)たるトゥラーンの侵攻。順調に王都エクバターナを目指していたアルスラーン軍は途中で引き返し、一時はアルスラーンも危機に陥るが、大味の攻めをみせていたトゥラーンはナルサスの奸計の前に敗北する。意気消沈した王のトクタミシュは甥のイルテリシュに弑逆されてしまう。ナルサスはトゥラーンの勇士ジムサを捕虜にし帰順を解いていた。そして、シンドゥラのラジェンドラ王は、共倒れを願って高みの見物を決め込み、戦いが終わると友人面で登場といういつもの図々しいパターン。
もう一つのストーリーは宝剣ルクナバードを巡るストーリー。ヒルメスはザッバーグ派に唆されて、蛇王ザッバーグを封印していた宝剣を抜くが、封印が外れたせいか大地震が起きる。ザンデが宝剣を戻して事なきを得る。それに立ち会ったギーヴはことの次第をアルスラーンに告げる。なお、洞窟に迷い込んだルシタニア騎士がザッバーグにあって這々の体で逃げ出すというシーンで不気味なラスボス的存在の現存が示される。
次に逃避行。まず、アルフリードの兄のメルレインはマルヤムのイリーナ姫を連れてヒルメス探しの旅に出て、実際にヒルメスに会うもヒルメスは未だ王では無い我が身を恥じて別人として去る。また、ペシャワールに戻るアルスラーンと別れたエステルは避難民を連れてエクバターナに戻るが冷たい仕打ちを受ける。
そして、サイドストーリーにしてメインストーリーに躍り出る事件が、アンドラゴラスによる王弟ギスカールの捕縛。アンドラゴラスは王都脱出を要求し、ギスカールを盾に何とか逃げのびる。アンドラゴラスとアルスラーンの間の溝を感じたギスカールはアンドラゴラスを敢えて追わず、兄王をついに幽閉し、モンフェラート・ボードワンの両将軍を指揮してエクバターナの防備を固めるなどキビキビと動き出す。
そして、ペシャワールに辿り着いたアンドラゴラスはアルスラーンの兵権を取り上げ、一人で5万人募兵するまで戻ってくるなとの酷薄な命令を下され、告死天使アズライールと共に一人落ちていく。同行を禁止されたナルサス、ダリューンは、ギーヴ、ファランギース、エラム、アルフリード、ジャスワントと共に強行脱出し、アルスラーンと合流。ほぼ振り出しに戻って本巻終了。
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トゥラーンはモンゴル系っぽいけど、チンギスハンとかジョチウルスでないあたりがマニアックだなと。中世ペルシアとはまたニッチな世界を切り拓いたものだと感心してしまう。
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この巻が1番好きかな…
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2022.8.17
終わり方が良い!
しっかし、アルスラーンの良さが未だによく分からん。
現代では普通の性格の範疇だと思う。