毒猿 新装版: 新宿鮫2 (光文社文庫 お 21-17 新宿鮫 新装版 2)

著者 :
  • 光文社
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  • / ISBN・EAN: 9784334767174

感想・レビュー・書評

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  • 新宿鮫2
    台湾の殺し屋・毒猿。
    強すぎです!!
    背後から水中から、目で追うことができないスピード。
    あれ?小説読んでるのに変な表現かな?
    新宿鮫1の時もそうだけど、完全に脳内で映像化されてます。
    描写がリアルすぎて、緊張感と恐怖がハンパない。

    今回の鮫島さんはちょっと脇役かなと思う。
    それがまた良いのだけど。
    毒猿を裏切った台湾マフィアのボス・葉威。
    葉威を追う毒猿。
    その毒猿を追う台湾の刑事・郭。
    郭と共に毒猿を追う鮫島。
    新宿御苑でのラストシーンは一気読み。

    そして、毒猿に惹かれて手助けをする奈美。
    この奈美の存在がまた哀しさを誘うのです。

    そしてそして桃井さん。
    鮫島の上司、桃井さんが今回も渋くてカッコ良い。
    桃井さんは“まんじゅう”とあだ名されているが、鮫島との信頼関係にグッとくるのです。

    「桃井はすでに書類をとりよせてくれていた。
    鮫島は桃井に礼をいった。課長席にすわった桃井は、ふだん通りの、もの静かなマンジュウだった。老眼鏡をかけ、新聞をめくり、そっけなく頷いただけだ。」

    ヒャー!しびれる~!!

    • ひろさん
      12弾!ほんと、まだまだ楽しみは続くねー(≧∇≦)
      映画化になってそうだけど、なってなかったんですね!
      まつが大好きな「毒猿」も、どんちゃん...
      12弾!ほんと、まだまだ楽しみは続くねー(≧∇≦)
      映画化になってそうだけど、なってなかったんですね!
      まつが大好きな「毒猿」も、どんちゃんがお気に入りの「屍蘭」も楽しみですっ♪
      2022/11/21
    • 松子さん
      新宿鮫が盛り上がってるぅ|•ω•。)"…ソォーッ♡
      うれしっ♡
      新宿鮫が盛り上がってるぅ|•ω•。)"…ソォーッ♡
      うれしっ♡
      2022/11/21
    • みんみんさん
      昔何作か読んだのよ〜!
      内容忘れちゃったからまた最初から読みたい…
      aoiさんのレビューに煽られる\(//∇//)
      昔何作か読んだのよ〜!
      内容忘れちゃったからまた最初から読みたい…
      aoiさんのレビューに煽られる\(//∇//)
      2022/11/25
  • 今回の主役は殺し屋・毒猿。
    いきなりラスボスが現れた?!と思うほどの最強ぶり。
    孤独で残酷なのだけど、不思議と人を惹きつける魅力がある。
    そんな毒猿に惚れた奈美も巻き込まれていく。

    裏切り者の台湾マフィアの葉を追う毒猿。
    毒猿を台湾の敏腕刑事・郭とともに追う鮫島。
    葉を匿う暴力団・石和組。
    すべてが絡み合い、新宿で最後の決戦へ。

    命懸けで己の信念を貫く男たち。
    いやーみんなカッコよすぎ!
    スリル満点どうなっちゃうの~?!とハラハラドキドキしっぱなしだった。
    桃井さんも渋いっ。多くを語らないが、鮫島に全幅の信頼を寄せていると態度から伝わってくる。

    現実にこんな男たちがいたら惚れちゃうよね。

    • 土瓶さん
      わかる~♪
      と言いつつ、よく覚えていないのが悔しい(>_<)
      早く新作も読みたいな。
      わかる~♪
      と言いつつ、よく覚えていないのが悔しい(>_<)
      早く新作も読みたいな。
      2023/02/28
    • aoi-soraさん
      ひろちゃん、読んだね
      わぁーー毒猿!!
      思い出すと息が止まる感じだよ
      桃井さん、しびれるよね〜(⁠。⁠♡⁠‿⁠♡⁠。⁠)
      ひろちゃん、読んだね
      わぁーー毒猿!!
      思い出すと息が止まる感じだよ
      桃井さん、しびれるよね〜(⁠。⁠♡⁠‿⁠♡⁠。⁠)
      2023/02/28
    • ひろさん
      ボス、校長、あおちゃん
      読みました!正確にはオーディブルで聴きました!気合いを入れて聴きました!
      ほんと、緊迫感と臨場感が半端なかった~!!...
      ボス、校長、あおちゃん
      読みました!正確にはオーディブルで聴きました!気合いを入れて聴きました!
      ほんと、緊迫感と臨場感が半端なかった~!!
      毒猿をはじめとする鮫島以外の人物もみんな魅力的でした!
      やっぱり信念を持っている人ってかっこいいなぁ。
      あおちゃん大好き桃井さんも最高だったよ~(*´>д<)♡
      2023/03/01
  • 学生時代に出会った台湾の友人、
    職場で助け合った中国から来た同僚、
    みんな底抜けに優しくて真面目で勤勉で
    美味しいものをよく知っていて
    大切にしてもらった。

    大沢作品の中に出てくる中国や台湾の
    登場人物はそんな友人をじわっと思い出させてくれる。

    台湾からきた殺し屋"毒猿"…
    ほんとぉーにサイコーに格好良かった‼︎

    台湾の殺し屋"毒猿"は自分を裏切り、恋人を殺した台湾マフィアの頭"葉威"を追って日本に潜入する。そして毒猿を追って新宿に来た台湾警察の"郭"

    毒猿が"葉威"を追い詰めて行く中で
    色々な人間関係が生まれ
    駆け引きややりとりが交錯していく。

    クライマックスがとにかく凄くて、
    新宿御苑での
    毒猿と武装した石和組と"葉威"の
    戦闘シーンはとにかく強烈!
    鮫島と毒猿の対面シーンは
    唸りながら読み進めました。
    新宿御苑の場面からは
    止められなくて最後まで一気読み。

    感想がうまく書けなくて
    もどかしいのだけど…とにかく面白かった‼︎
    星5個じゃ足りません!

    • bera5227さん
      こんにちは!
      読むペースがはえっす♪
      毒猿の毒に犯されましたね笑
      シリーズの中でも屈指の出来だと思います‼︎
      こんにちは!
      読むペースがはえっす♪
      毒猿の毒に犯されましたね笑
      シリーズの中でも屈指の出来だと思います‼︎
      2021/11/28
    • 松子さん
      毒猿…もう読むのが
      やめられなかったっす(笑!)
      そっか気付かないうちに毒猿の毒にやられてたのですね!
      こんな毒ならいつでもウェルカムです〜...
      毒猿…もう読むのが
      やめられなかったっす(笑!)
      そっか気付かないうちに毒猿の毒にやられてたのですね!
      こんな毒ならいつでもウェルカムです〜♪
      さいこーでした!
      2021/11/28
  • 新宿御苑がえらいことに…ハードボイルド…怖いから。

    今回は鮫島以上に毒猿のかっこよさと奈美の恋心が切なかった。
    各々刑事たちの言葉の端々にお互いを認め合う、思いやるとこも、しみじみ良かった。
    やっぱり面白いわ。

  • 新宿鮫シリーズ第二作。

    第一作目に比べるとアクション要素が強く、展開が気になってページをめくる手が止まらなくなる作品。

    台湾マフィアのボスの命を狙う殺し屋(毒猿)と、毒猿を捕まえようとする台湾の刑事。そしてそこに関わることになった主人公鮫島。

    本作だけにに限らないが、キャラクターの設定が練り込まれていて非常に読みやすい作品。

  • この新装版が出たのを機に再読したのだが、今読んでも全く古さを感じることがなく、間違い無く前作を凌ぐ傑作である。

    台湾の殺し屋・毒猿の存在感が凄い。主人公の鮫島、毒猿、毒猿を追う台湾の刑事・郭のトリプル・キャストという感じ。

    超人的な殺戮マシーン・毒猿と暴力団・石和会との全面対決シーン、毒猿の殺戮を阻止しようとする鮫島と郭の奮闘、迫力に満ちた警察アクション小説といった仕上がりになっている。それでいて、哀愁漂うようなラスト…面白い。

  • 毒猿 ★4
    面白かった。今までにない程の激しめの戦闘シーンがおおくて面白かった。毒猿こと台湾の殺し屋の無敵感が爽快だった。それが主人公でないってのがこの作品の面白いところなのかもしれない。普通やったら主人公が強くて、、、、みたいな感じになりそうやけど。
    けどなんとなく新宿鮫シリーズも狩人シリーズもラストはよく似ている。主人公の相棒的なやつが毎回いて最後暴力団の人ら巻き込んで撃ち合いみたいになって誰か死ぬ。
    やっぱ個人的には大沢先生の中やと狩人1作目の「北の狩人」が1番好きです。

  • 新宿鮫シリーズで 唯一読んでいない作品だった。
    第2作で 鮫島と青木晶が まだ若いなぁ。
    そして、桃井も 『まんじゅう』とはいえ、
    鮫島に全面的な信頼をしている。

    台湾ヤクザの親分 葉。
    台湾の殺し屋 毒猿 劉・鎮生。
    台湾の刑事 郭・栄民の 3人が、
    新宿を舞台にして、日本のヤクザ 石和組を巻き込んで闘うが、
    日本のヤクザの 無防備、直情的行動にあきれてしまう。

    毒猿が たったひとつの目的 葉を 殺害するために
    全力を挙げ、葉の隠れ場所を 浮かび上がらせ、
    徹底して たたいていく。

    『ローズの泉』店長 亜木を 脳天踵落しで決める。
    それは 『ネリョチャギ』。
    毒猿は 台湾の水鬼仔の出身。郭と同じである。
    そして、郭よりも 腕前は 上だった。
    ローズの泉は 石和組の 安井が 社長だった。
    葉は 石和組の組長が 隠れ場所を 提供していた。

    毒猿は、ローズの泉で働いていた 残留孤児の子 奈美
    の 通訳で 葉の居場所まで たどり着くのだが。
    奈美は、毒猿に いつの間にか惚れ、
    そして、毒猿の ために 薬を購入するのだが、
    とらえられ、拷問される。

    鮫島は、郭とともに 毒猿を追うが。
    テンポよく、緊張感があり、毒猿のたえまない攻撃で、
    葉まで 追いつめていく様は スリリング。
    大沢在昌の 流石の ハードボイルド。よかった。

    鮫島が人生の価値あるものを ふたつと言い切り
    晶との恋愛と 警察官としての職務遂行としている。
    これが、新宿鮫のコンセプトなんですね。

  • 読んだのはカッパ・ノベルス版。あまりこの手の小説の数を読んだことがないのでなんとも言えない。

  • なんか、解説を読む限り、2巻目のほうが、1巻目より評価が高い様子。
    しかし、個人的には、1作目の方が好きでした。
    より「ドラマ」感、大作感があったのはこちらですが、なんか、うまくいきすぎな節も多かったし、人情論出すぎでなんか少し鼻につく感じしたし(という文脈で言うとあれだけど、男性が好きな感じなのかね、これは)、ちょっとグロ過ぎてなぁ。。仕方ないこととは言え、読んでて気持ちのいいものではなかったよね。
    まぁ面白いは面白いのですが。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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