- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334774080
感想・レビュー・書評
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ゲームを中心にした連作短篇集。前作よりもミステリ色は弱めですが、苦味の増したジュブナイル物で、大好きな作品です。また各章、ラスト一文に震えることが多かったです。 なかでも『すれちがい』は鳥肌が止まりませんでした。 どの作品もゲームを中心にし、時代の移り変わりやゲームの楽しみ方、製作者とプレーヤーの関係などを通して、物語を描いています。淡々としていますが、そこに眠る熱さが余韻として残るました。 また章によって異なりますが、人と人との関係や信頼、期待などが描かれていて純度の高い青春作品集でした。
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そうか。みんな知り合いだったんだね。というかよみさかの妄想か。
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詠坂雄二『ナウ・ローディング』光文社文庫。
『インサート・コイン(ズ)』の続編。前作同様、柵馬朋康を主人公にしたゲームオタクが喜びそうな連作青春ミステリー短編集。表題作の『ナウ・ローディング』だけは『遠海事件』などにも登場した佐藤誠に触れている点で異質だった。
『もう1ターンだけ』『悟りの書をめくっても』『本作の登場人物はすべて』『すれちがう』『ナウ・ローディング』の5編を収録。 -
「もう1ターンだけ」★★★
ゲームの話というか、タイムレターの話。
日常の謎系のミステリ感はある。
「悟りの書をめくっても」★★
RTAの話。
あまり面白くない。
「本作の登場人物はすべて」★★★
成人向けゲームの話。
性癖に目をつむれば、読みやすい。
「すれちがう」★★
どうぶつの森というか3DSの話。
なんだそれという感じ。
「ナウ・ローディング」★★
過去の作品の登場人物が出てきたからまだ読めた。
ゲームのネタをもとに苦々しい青春を描くシリーズ。
ネタが分からないとあまり楽しめなさそう。
ゲームの知識がないと、物語としても読むのが辛い。 -
「インサート・コイン(ズ)」の続編にあたる作品。もちろんゲームがテーマだけど、レゲーだけでなくより幅広く扱ってる感じ。前作で主人公だった柵馬は一歩引いて、俯瞰する感じになってます。
2つ注意が。エロ同人ゲームをあつかった短編があり、かなり特殊なジャンルのエロを描写しています。ある程度免疫がないと不快に感じるかも。もうひとつは、表題作の「ナウ・ローディング」では過去の詠坂作品に言及します。これは読んでないと楽しめないかも。