暗黒神殿: アルスラーン戦記12 (光文社文庫 た 24-16 アルスラーン戦記 12)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334774707

感想・レビュー・書評

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  • 前巻から引き続き魔軍vsアルスラーン軍。今回はペシャワール城での攻防。

    第一部から登場している主立ったキャラに家族や親しい人物ができたこと、そしてついに将軍クラスから死者がでたこともあって、ここでペシャワールが落ちるかと思った。(キャラの背景や家族が明らかになることで、喪ったときの悲しみが増す手法)
    思わぬ援軍でなんとか持ちこたえはしたが、わんわんが…わんわんが…(犬じゃない)。

    狼が兄弟だった時点でいつかはそうなるだろうなと察してはいたが、思いの外早い退場。そしてこうなるといつどのキャラが亡くなってもおかしくない状況で、ページをめくる度に緊張が走る。キシュワードが剣を放り出した瞬間など本気で死を覚悟した。
    いやぁ物語を楽しんでるな―、自分。

    一番驚いたのはやはりヒルメス。他人に影響などされてたまるかという性根だったのに、隣に立つ女によってこうも変わるものか。

    そんな都合良くそんな場所にそのキャラ現れる?と思うこともあったが、違和感を流せるぐらい面白かった。ナルサスの演説が見られたのも僥倖。
    だが次巻辺りから本格的に退場者が増えそうで怖い。

  • 誰かがいなくなるんじゃないかと、ハラハラしました。

  • 20210217 再々読
    覚書
    第一章 染血の一夜
    第二章 黄色い下弦の月
    第三章 「プラタナスの園」奇譚
    第四章 暗黒神殿
    第五章 紅い僧院の惨劇

    アルスラーン戦記、
    多分13巻までは新刊が出るたびに前巻から読み直して
    完結待ちをしていた気がする^^;

  • ペシャワールに魔軍襲来。

    ミスルで政変

    レイラが魔軍へ

    エステル一行がパルス到着

  • ​大規模なペシャワールの攻城戦の後も魔軍の蠢動が小出しにある中、タハミーネ王太后の周辺やエステルなど、役者が徐々にパルスに、王都エクバターナに集まりつつある感。

    しかしよくまぁこんなに立て続けに事件が起こるものである。それが物語と言ってしまえばそれまでだが、実際乱世とはこうなのだろうし、実は我々の日常も様々なことが立て続けに起こっているんだろうなぁ、と妙な感慨を覚える。

    国王アルスラーンの聡明と、それに打たれた者たちが改めて忠誠を誓う姿に心打たれる。人はこうして、人に惹かれていくんだなぁ。​

著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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