猫の傀儡(くぐつ) (光文社文庫 さ 27-5 光文社時代小説文庫)

著者 : 西條奈加

• 光文社 (2020年5月13日発売)

感想・レビュー・書評

[n_kankoさんの感想 · 2020年9月1日]

ねこが好きなので、ねこ目線で読み進められて面白かった
猫の描写がかわいい、そしてアカの話、泣きそうになった
最後の話で時雨がミスジに話しかけた箇所、すごく嬉しかった（ねこ目線になってる）そしてしっぽで返事、たまりません！

[mmkomaさんの感想 · 2020年8月29日]

猫が人間を使って事件を解決する話。
表紙に惹かれて読んでみたが、面白かった。
猫の傀儡師の先代がいなくなって後を継いだ猫が、猫にまつわる事件だけでなく、先代の仇を討つとは。
猫の生態を踏まえながら、その蘊蓄とともに書かれているので、思わずうんうんと思ってしまう。
いろんな事件が繋がっていき、面白く読めた。
最後の最後に、全てをお見通しだった先代の飼い主の言葉が良かった。
続きがあれば読みたいが、ここで終わった方が、粋かな。
面白かった。

[ぼのさんの感想 · 2020年8月9日]

猫の飼い主は皆、傀儡。続編も読みたくなる江戸の猫町物語。

[はづきさんの感想 · 2020年6月30日]

なんか分からんけど読むのにめっちゃ時間かかったー！
人間が猫の傀儡になる、っていう設定も話も凄く面白いと思うのに、何故か読み進まない…。文章もわかりづらい感じは無いしテンポも悪くないんだけどなんでかなぁ…( ´･ω･`)
(私が最近あまり本を読んでないってのもあるかも？あと「順松」の読みが全然頭に入ってこなくて、何度も何度も確認したのも読みづらかった原因かも)
短編を重ねつつ一冊でひとつの事件が解決するってタイプだけど、一番好きなのは全体のお話にあまり関わらなかった「十市と赤」。ちょっと泣いたよ。
シリーズ化できる設定だけど続編出るのかな？続き買うかはちょっと悩ましいけど(^▽^;

[よりさんの感想 · 2020年6月12日]

揉め事や困りごとの解決係、でも猫視点というのが面白かった。人間の問題じゃなくて猫絡みなのが。
とはいえどちらか一方の問題じゃないというのが面白いところかも。

最後のヨリマツ猫は…うん、ま、無いな。ないけどだからカッコイイんだろうな～

[tsucchyさんの感想 · 2020年6月7日]

「猫の傀儡」、猫を操って謎や秘密を解き明かすのかと思って本を開いたら、猫が主人公で、猫が人を操って、事件を解決する話だった。

なるほど、人は猫に操られているとしても、それを感じることはなさそうだ。

猫が人をどうやって操ろうとするのか、その工夫も面白い。

[kitarouchanさんの感想 · 2020年5月26日]

傀儡師は猫、傀儡は人。傀儡師猫は専属傀儡の人を操って猫の利益となす。猫が語る一匹と一人のお話し。

猫の傀儡／白黒仔猫／十市と赤／三日月の仇／ふたり順松／三年宵待ち／猫町大捕物

辛かったり怖かったりホッとしたり大ごとだったりそれぞれに面白かったけど、「土市と赤」には泣けた。

著者プロフィール

1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で第164回直木賞を受賞。著書に『九十九藤』『ごんたくれ』『猫の傀儡』『銀杏手ならい』『無暁の鈴』『曲亭の家』『秋葉原先留交番ゆうれい付き』『隠居すごろく』など多数。

「2023年 『隠居おてだま』 で使われていた紹介文から引用しています。」