SCIS 科学犯罪捜査班II 天才科学者・最上友紀子の挑戦 (光文社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334790325

感想・レビュー・書評

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  • 変わり者の天才・最上と警視庁の小比類巻のコンビが活躍するシリーズ第2弾。
    続きが出たら、読もう、と思っていたのに、完全に忘れていた…
    前作は長編だったが、今作はいくつかの事件からなる短編集のような構成。
    死亡宣告を受けた遺体が生き返り、失踪するなど、かなりオカルト的な内容に若干引くが、根底には小比類巻の妻の生き返りが可能な時代になるのかを描いているので、その辺はしようがないところなのかも…
    命の再生と言う裏に重いテーマがある中で、最上の存在はかなり異質。もはや最上は他の作品の昆虫学者にしか見えない…
    1作目から、ちょこちょこ登場する怪しいオカルト団体との絡みも本格的になってくるようなので、3作目は小比類巻の個人的な物語になることを信じてみよう。

  • あえて厳しめに書きますが、表現もストーリーも短絡的な印象です。1巻の時とあまり印象は変わりませんが、全体的に浅い。科学犯罪捜査がテーマなのに、科学的っぽいことを匂わせるだけで、ちっとも科学的じゃない。なによりこの話、最上博士がいなくても成り立ちますよね?
    いろいろ伏線が閉じてないんで、まだ続きそうなんですよねぇ。

  • 病院で死を判定された人々が次々に生き返っていなくなったという事件、あるゲームをきっかけに『自分は死んでいる』と主張する人間が次々と現れる事件、内蔵や血が凝固してなくなる患者が続出する事件など、ウィルス、VR、ナノロボット等の最先端科学とそれらを悪用したトリック、その裏に絡む人間の悪意は見事で、今回は人の死がテーマなのかなと思いました。物語の縦軸も主人公・小比類巻の亡くなった妻そっくりの女性の出現など見逃せなくなってきている。

  • 謎多きまま次巻に続く。

  • 中村啓「SCIS科学犯罪捜査班II」読了。個々のストーリーは痛快に思える雛形の骨格があるため、まるで水戸黄門を観るかのような安心感がある。今作では、ウィルス、VR、DDSの3つのテーマでそれらが抱える課題が事件の根幹を成していた。特にDDSについては著者の理解も深いようで良かった。モデルは東大片岡先生?

  • 私は好きよこれ。

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著者プロフィール

中村啓

一九七三年、東京都生まれ。第七回「このミステリーがすごい!」大賞・優秀賞を受賞し『霊眼』にてデビュー(文庫化に伴い『樹海に消えたルポライター~霊眼~』に改題)。他の著書に『奄美離島連続殺人事件』『美術鑑定士・安斎洋人「鳥獣戯画」空白の絵巻』(いずれも宝島社)などがある。

「2019年 『ZI-KILL 真夜中の殴殺魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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