地に巣くう

  • 光文社
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本棚登録 : 316
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910631

感想・レビュー・書評

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  • 弥勒シリーズ 6

    心に虚空を抱える同心・小暮信次郎。
    人斬りの往昔を背負って武士から商人へと形を変えた・遠野屋清之介。

    遠野屋に拘る、信次郎。
    その信次郎から目が離せなく、いつの間にか、事件の解決に手をかしてしまう、遠野屋。

    身を守るためとは言え、急所を外したとはいえ、とうとう人に刃を向けてしまった、遠野屋。
    商人として全うしたい遠野屋はどうする。

  • たとえ肉親であろうとも、情なんぞには欠片も揺るがない。さりとて罪を赦さぬ正義感ではない。興が乗るかどうかだけのこと。信治郎は、亡き父が墓場に持って行ったはずの闇に触手を伸ばす。背後で巣くうのが手に負えぬ巨大な闇だと悟っても、コトが難解であるほどにそそられた心は収まらない。その異様な凄みを改めて示す。対して清之介は、自身に潜在する闇を、凄みを懸命に抑え込む。それを嘲笑い、本性を露わに生きやがれと誘う信治郎に恐れつつ、心は揺らぐ。それにしても信治郎、今回はたやすく毒を盛られ運に任せて生き延びたのはらしくない。

  • 2022.03.14

  • 今回は相手がデカすぎ。
    真相をスッキリハッキリ暴くのには、荷が重すぎた。そして、とうとう遠野屋、刀を抜いたか。
    信次郎の思うとおりになりすぎる。
    もう少し、遠野屋にはあがいて欲しかったな。
    信次郎は、少し変わった? 人に興味がないだけの変人ではなくなってきてる。気がする。

  • 弥勒シリーズ第6弾
    ついに、遠野屋が刀を持つ。
    解き明かされる、過去の謎が面白い。
    第7弾はでるのか?

  • シリーズ6巻目。ただ2人のやり取りを楽しむ(あまり楽しくはない)ために話の方は二の次感があり、その為に1巻目早々退場のおりんさんや、今更ながらの20年前の父の黒歴史やら、毎回周りはいい迷惑(?)。

  • 4巻抜きで、よんでます。どうしよう…。

  • 弥勒シリーズ
    小暮さんが刺された。20年前の父親がからむ事件。

  • この苛立ち、この焦燥、この憎悪、この執着。痺れる、江戸に生きる男たちの物語

    剣呑で歪で異様な気配を纏う、同心木暮信次郎と商人遠野屋清之介。
    互いの存在に揺さぶられ、激しい情動に疼く二人。
    ひとりの男の死から、二十年前に遡る今は亡き父の真実と闇に迫る。
    男は己の父とどう向き合うのか。

  • 弥勒シリーズ第六弾。

    今回は信次郎の亡き父、右衛門の闇疑惑を追及する展開で、伊佐治がなかなか本調子になれないでいます。
    一方、清之介の信次郎のやり取りは、相変わらずヒリヒリしていて、それがこのシリーズの醍醐味となっているだけに楽しめます。
    次作も楽しみですが、もうちょい発行の間隔を短くしてほしいです。(間が長すぎて前の話を忘れてしまうので)

著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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