ノーマンズランド

著者 :
  • 光文社
3.66
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本棚登録 : 1390
感想 : 186
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911928

感想・レビュー・書評

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  • 4.2
    姫川班、今回は北朝鮮拉致の話でした。
    面白かったんですが、ちょっと盛り上がりに欠けた感がありました。
    玲子さんはそこそこ年齢を重ねてしまっていて、続編を楽しみにしている身としては、もう少しゆっくり歳を重ねていって欲しいなという気持ちです。
    色々な事件が起きて、なんだかんだと解決していく展開ですが、それもそろそろ昇進して、新たな展開というか新たな立場で事件に携わる姫川を見てみたいという気持ちが強いですね、キャリアなんでアレですが、所轄の署長とか管理官とかの姫川を読んでみたい。そんな立場になったらどう動くのか?同じ立場で事件だけ新しくなっていくという展開はちょっとお腹いっぱい気味です。

  • 姫川玲子シリーズ最新作。これからの続編が期待される内容となっている。

  • 姫川玲子シリーズ。
    葛飾署管内で発生した女子大生殺人事件の捜査に加わった姫川玲子。捜査上に挙がった容疑者は、既に別件で他の所轄に逮捕されていたものの、情報があがってこなかった。玲子が独自のルートで調べ始めると・・・
    恋人が行方不明になった高校生、政治家からの面倒ごとを頼まれたガンテツ、そして事件を追う姫川らと3方向からの展開は面白かった。懐かしの姫川らに加え、新キャラクターの武見の存在も気になるところ。

  • 姫川玲子シリーズ。
    前作「硝子の太陽」で、上司の林を殉職で失ってしまった玲子の打ちのめされた様子から今作は始まる。
    最初の事件は女子大生の殺人事件。しかし、その容疑者の一人が別の事件の容疑者として、他の所轄に拘束されたことから、事件の本筋は女子大生殺人事件からどんどん離れていく…
    章の最初に一人称で語られる高校生の物語と、捜査の本筋からどんどん離れていく玲子が求める真実がどう繋がるのか?とても気になる展開で、ほぼ一気読み。
    北朝鮮問題、憲法第9条の改正など、時事問題を練り込んだ構成は良く出来ていると思うが、私が感じた物語の本質は「純愛」。作者の意図を理解出来ているとは思えないが、作品を通じて、深い愛を感じる。
    暴力的なシーンやシリーズ初期からの登場人物の成長している様子は、久しぶりに「ストロベリーナイト」を初めて読んだ時の興奮に近いものを感じた。
    そういう意味では、今作は「ストロベリーナイト」に次いで、好きかもしれない。

  • 若い時に不幸な出来事に出会ってしまうと、それが人生を変えてしまうことがある。本人の責任でも親の責任でもない。ただその巡り合わせが不条理に思えてならない。
    北朝鮮拉致された女子高生と彼女を好きだった同級生のお話

  • 2019/3/3読了。
    切ない。辛い。
    姫川玲子と旧姫川班のメンバーも出てくるので、ワクワクしながら読み進めたけれど…
    重くて胸が締め付けられる内容。
    純粋で無垢な高校生カップルが…と思うと、涙が溢れてしまう。
    全くのフィクションではないところが、余計に辛いところ。
    星5つでも?と思う1冊だけれど、もともとの事件が霞んでしまって、なんとなく尻切れとんぼのような印象もあるので、4つで。武見が急に男らしく、カッコいい人になったのも納得できないところもある。

  • 姫川シリーズ。
    北朝鮮の拉致問題。初海の家族、江川の気持ちを思うと辛すぎる。
    拷問のシーンは自分の手を見ながら想像して、読むのが辛かった。
    姫川班のメンバーがいっぱい出てきて嬉しかった。

  • いくつもの事件が一つに収束していく様は相変わらず圧巻。でも最終的に北朝鮮の拉致の話に繋がったのはかなりびっくりした。
    グロ描写はやっぱり飛ばして読みました。
    純愛ゆえの犯行?というのは分からなくはない。

    そんなことよりも玲子と新キャラの行方が気になる。
    しかし牧田の時といい、玲子が惹かれるポイントってのが今ひとつ分からないんだよなぁ。。。

  • 姫川シリーズ。ある殺人事件の捜査をきっかけに、あらぬ方向につながって大きな事件に結びつく展開。グロいのが苦手な人は・・と書かれている方も多いが、著者の作品にしては今回は控えめな方だと思う。旧姫川班のメンバーも登場したり、ガンテツの過去が少し垣間見えたり、安定の面白さだった。ただ、これは他の作品でもたまに感じるけど、作品に国家に対する著者の思いがちょいちょい入ってくる。そこが
    ちょっと長めで、若干くどく感じた。

  • 久しぶりの姫川シリーズ。
    北朝鮮の拉致問題と絡めての殺人事件のお話。
    前作を未読だったことに途中で気づくという失態。

    グロテスクな表現は、やはりあまり好きになれないものの、姫川以下、キャラクターが少しずつ成長しているのが、なんだか懐かしかった。
    そして、新たなイケメンキャラ登場に、ウキウキしたり。
    なかなか強引な検事武見くんは、良い感じで、好き。
    今度こそ玲子さんは、幸せになれるのかなあ?
    それにしても・・・江川くんの人生って一体・・・庄野家の夫婦は、かなり罪作りなことをしてるって自覚あるんだろうか?作中には登場しないけど、江川くんのご両親は、庄野家の夫婦をうらんでるんじゃなかろうか。
    そのあたりが、なんだか引っかかってしまって、素直に入り込めなかったんだよな。

著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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