- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334912574
感想・レビュー・書評
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白雪姫、裸の王様、ラプンツェル、金の斧、赤ずきん、人魚姫、ジャックと豆の木など14編の御伽噺をもとにしたシュールで、ファンタスティックで、心温まり、しみじみとしたショートショート集。元の話を非常に上手に換骨奪胎した読ませる物語集だ。本当に上手い。うーん、結構どの話も好きだなあ。「靴屋の悲劇」だけは、ちょっと分かりにくい。
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童話の要素を取り込んだショートショート集。
「同期で一番」「見えないラケット」「天色の髪の乙女」「教務課の女神」「赤い頭巾」「草原の少女」「豆の木マンション」「町長の像」「つまみの家」「大沢の耳」「眠らせ姫」「靴屋の悲劇」「ハーメルン科」「夕陽売の少女」の14話。
おとぎ話のストーリーをただ現代に置き換えるのではなく、意外なアレンジを加えている話がおもしろかった。 -
田丸雅智さんの本は、「ショートショート千夜一夜」をチラッと読んだだけだった。
この本は、装画と挿絵が学研の「5分後」シリーズと同じusiさんということもあり、学校図書館にどうかな?と思って公共図書館で借りてみた。
グリムやアンデルセンなどヨーロッパのお伽話を、現代日本(と思われる)を舞台に田丸さん流にアレンジした14の短編集。
シュール、ブラックユーモア、ロマンチック、格闘ゲーム系、ジンワリ系…様々にアレンジされどれもテンポ良く読める。
その発想の豊かさに驚かされつつあっという間に読了。
田丸そんは、少し前に情熱大陸に出演されたみたいだけど見逃してしまった。残念…。
この本、中学生にも受けそうだが、程よく効いた皮肉を理解出来るかなぁ…?
そもそも元のお伽話をどれだけ知っているのか心配だ。2020.6.9
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おとぎ話をベースにした現代物のファンタジー。
教訓にできそうなのもあれば、怖さを感じさせるものもあります。短編集なのでサラッと読めました。
「草原の少女」は元の終わり方が悲しい物語だったので、今回は単純によかったなぁと思いました。 -
洋物童話をモチーフにしたショート集。
どれもエッセンスが効いていて、ほっこりしたり、ぞわっとしたり、凄く面白い!
ジャックと豆の木、金の斧、白雪姫モチーフの話が好みかな。
カバーや扉絵のイラストも可愛くて装丁も凝ってる。プレゼントにも良さそう。 -
童話を現代的に、ブラックに、ハードボイルドに、ファンタジーにアレンジした作品。読みやすいかな。大沢の耳、教務課の女神、豆の木マンションがお気に入り。まだまだ続編いけるシリーズでは。
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新人OLが会社で見つけた不思議な鏡。こっそり訪れ、「鏡よ鏡、同期で一番仕事ができるのは、だぁれ?」と話しかけると……。
誰もが読んだことのあるグリム童話を、現代ショートショートの名手が、独自の視点で大胆アレンジ!
「赤ずきん」、「ヘンゼルとグレーテル」、「小人と靴屋」、「ジャックと豆の木」など、著者初の全編書下ろし14編!
1話5分であなたをユーモア溢れる夢の世界に誘う、珠玉のショートショート集!
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まさに大胆アレンジではあるが、元の物語の姿は失われておらず、程よくブラックで愉しめる。大人向けの童話、といった趣の一冊である。 -
誰もが知っているおとぎ話をモチーフにしたショートショート集。どれもユーモアが効いていて楽しめます。
お気に入りは「つまみの家」。ホラー好きとしてはやはりこういうブラックな作品が大好きです。つまみの家……すごく行ってみたいような気もするのですが。食べ過ぎないようにして(笑)。
「靴屋の悲劇」もいいなあ。いったいどうなるのか気になっていたら、まさかのこのオチ! 何がしたかったのでしょうね。 -
2018 年12月光文社刊。14編の海外童話を元にしたショートショート。元の童話のテーマを利用したアイデアが楽しい。
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読みやすくてオススメ。小中学生にもいいかも!