- Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334912833
感想・レビュー・書評
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織田三郎信長は、無知と無能を許容する。
たとえ何を失敗したところで、後で挽回すればよい。知恵や力が足りないならば、誰かに助けを求めればよいのだ。
だが、堕落は許せない。
何も反省せず、保身に走り、苦労のみを下々に押し付ける。そんな男に生きている価値など、寸毫たりとも有りはしない。
(P.17)
「目をつむりながら、ものを演じるのは、もう慣れました」
(P.263) -
表紙の美しさと、『傾城』という言葉が『徳川家康』と結びついた衝撃。
それだけでも、とても面白い。この結びつきは中々できるものじゃない。
そして、読んでいて違和感のないすごさ。竹千代の美しさ。
あの『狸じじい』家康のイメージしかなく、家康はあまり好きではなかったので、このお話を読んで少し家康が好きになりました。(個人的に家康は津川雅彦さんって感じ)
この時代の衆道をある程度知っていて、深く読みたい…という方にはかなり物足りないかもしれません。もちろんそういった場面も表現もありますが「え、これだけ」って感じになるかも。ですが、どの方からも入りやすい程度に収められているので、どちらが良いとは言えず、丁度良いのかもしれません。
歴史上の人物ではありますが、復讐相手の今川義元に至るまで、登場人物全てがとても魅力的だった。前後編くらいにして、もっと色々細かく読みたい気持ちになりました。
利家の信長様不足と、それを慰める藤吉郎も可愛かった。
総じてとても面白かった。
そして。個人的に。
竹千代と信長(利家と信長の絡み良かった)の絡みがもっと見たかったのと…挿絵があったら良かったのになぁ、と思いました。別の武将バージョンとか出たら絶対読むのに。とりあえず『天魔乱丸』を読んでみようと思います。400ページを超えていますが、とても読みやすかったです。 -
逆カプだったけど、思ったより濡れ場のシーンがそうでもなくて割と読めました。
芳菊丸ちゃんは可愛かった。
逆カプだったのが本当に惜しい。
時代小説好きにもBL好きにもおススメ、とありましたが、BL小説としてはパンチが足りないです。
逆カプだったのが本当に惜しい。
逆カプだけど★3つけちゃう。
竹千代ちゃんが今川嫌いなのも勿体ない。
残念ながら今川好きにはあまりオススメできない本です。 -
松平家嫡男にして、尾張国の人質・竹千代は、今川家との人質交換で三河国へと移される。そこで竹千代は、申楽の師・観世十郎と出会い、駿府館で宿敵・今川義元に近づく機会を得る。全てを奪った義元に狂おしいほどの殺意を秘めながら、舞台は運命の桶狭間の合戦へと向かうのだが……。