名探偵は誰だ

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 169
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334914578

感想・レビュー・書評

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  • トリッキーなフーダニット短編集。フーダニットというと犯人当てなのですが。これは犯人とは限らず、殺されるかもしれない人だったり、犯人でない人だったりを探す、という一風変わった趣向です。ていうか犯人じゃない人が一人しかいない状況とかって……面白すぎるでしょこれ。
    お気に入りは「生き残ったのは誰だ」。はい、みんな大好き私も大好きな雪の山荘ものなんです。残念ながら事件の様相は語られることなく、炎上した山荘とそこに残った殺人の痕跡、というだけのことなんですが。いろいろ期待しちゃうよね雪の山荘。……と、思わされたこと自体が大きな仕掛けなのかもしれません。
    「怪盗は誰だ」にはわくわくさせられてしまいました。怪盗の正体を突き止めようとする少年の物語。こういうのってやっぱりロマンがあります。

  • 話によってはおもしろいのもあったけど、全体的には普通かな…。

  • 挿絵といい、内容といい
    昭和っぽさがすごかった。

  • 一風変わったフーダニット

    またまだミステリーは奥が深い

  •  通常のミステリーでは探偵役が、話の中で起きた犯罪を起こした張本人=犯人を突き止めるが、この作品は、炎上した雪山の山荘の中で「誰が生き残ったのか」や、訳ありの人々が住むアパートの中で「誰が警察に目をつけられているのか」を突き止めるなど、他のミステリーとは一風変わった謎解きを行う短編集だ。
     探偵役も、真相を探る記者やアパートに住む詐欺師の男、小学生の子供など様々。

  • 探偵が犯人を捜すという常道からはずれ、さまざまな事情から「犯人ではない人物」、「殺される人物」、「生き残った人物」などを捜すという話を集めた短編集。
    小粒だがバリエーションが豊富で面白かった。著者の本格ミステリ愛を感じる。ベストは一人暮らしの老婦人が活躍する「罠をかけるのは誰だ」。

  • 読了

  • 入院生活12冊目。

     コミカルな推理物の短編集で、本筋はもちろんのこと、散りばめられた時事ネタにクスッときてとても楽しかった。

  • バリエーションに趣向を凝らしたフーダニット短編集。◯◯は誰か?ワクワクしながら、楽しく読み進めました。この一冊だけでは、芦辺拓さんの魅力を十分に感じることはできなかったように感じたので、また別の作品も読んでみようと思います。

  • それぞれパターンが違うので飽きない。「捕まるのは誰だ」「怪盗は誰だ」が好み。

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著者プロフィール

一九五八年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。
一九八六年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
一九九〇年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。
代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる。主な作品に『十三番目の陪審員』、『グラン・ギニョール城』、『紅楼夢の殺人』、『綺想宮殺人事件』など多数。近著に『大鞠家殺人事件』(第75回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門、ならびに第22回本格ミステリ大賞・小説部門受賞)。

「2022年 『森江春策の災難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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