- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334927165
作品紹介・あらすじ
どこかに金貨が埋められている。桜の木の下だという。働き盛りの男三人と彼らより一回り年下の女性が手を結んだ。その金貨が語る膨大な物語とは。
感想・レビュー・書評
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1月28日~31日
どこかに金貨が埋められている。桜の木の下だという。働き盛りの男三人と彼らより一回り年下の女性が手を結んだ。その金貨が語る膨大な物語とは。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
冒頭から痔の描写で、読み飛ばしたくなる。ゴルフ話しも、くどい。連載小説で引き伸ばしが必要だったのに違いないと邪推してしまう。
本筋にあまり関係ないトリビアネタが多過ぎる。その割に、人物描写が少ない。なので、沙都さんと光生の関係等、ピンとこない部分が多い。謎解きは、それなりに面白かった。
もっと骨太な、核にブレのない小説が読みたい。
由郎の人生をそのまま小説で描いたら、素晴らしくなりそう。 -
「私は絶対に湯豆腐ですね。夏でも湯豆腐。ネギを細かく刻んで、そこに鰹節を入れて、醤油をたっぷりかけて、ひと煮立ちさせるんです。それをぐい呑みに入れて、湯豆腐の入ってる土鍋の真ん中におきます。湯豆腐を煮てる昆布だしの利いただし汁で好みの味に薄めて、そこに湯豆腐をつけて食べるんです」 (P7)
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下巻につづく。
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う〜ん。面白い!早く下巻読みたい!
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光生。斉木光生。主人公の名前だけど、何回見ても斉木先生って読んじゃった
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文房具のオリジナルメーカー「マミヤ」の三銃士として働く斉木光生は社長から慰労の休暇と旅費をもらってシルクロードを旅した。
帰国した彼の脳裏には、かつて入院した病院でほんの一時だけ会話を交わした男の「桜の木の下に三千枚の金貨を埋めた。見つけたらあんたにやる」という戯言のようなメッセージが浮かんで離れない。
不惑を迎えて人生の折り返し地点に立った男の日常を綴った物語だ。
金貨の謎、という物語の軸となる部分よりも光生の人生を取り巻く中年男のセンチメンタリズムにしみじみする。
男にとって都合がよさそうな女ばかりが登場するなぁと思うけれど(妻、というアイコンがまさに)それもこの作家らしい「古い男」の雰囲気かも。
フンザをはじめとする旅先のエピソードが美しく訪れてみたくなる。 -
久しぶりの宮本輝
母が借りてたのを読んだので上巻のみ・・・
早く下巻が読みたい -
なかなか入り込めなかった
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宮本輝「三千枚の金貨」読んだ http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334765156 … http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334765163 … 小説という形式でしか成立し得ない、小説でしか表現できないものを読みたいと常々思っているんだけど、宮本輝は本を読む楽しみを堪能できる作家の一人(つづく
金貨の在処やある男の姿という謎追いを動力に書かれているのは、文化や技術の伝承/継承、その難しさ、引き継ぐ側の責任と覚悟。釣り忍、水墨画、指物師のからくり家具、祖母の蕎麦、非嫡出子への親の思い。人手から人手に渡る物。家も桜の木も彼らとその次の世代によって保存されていくだろう(つづく
どんな技術習得も容易くはないだろうことと、ある技術に魅入られた者の様子とが、ゴルフで汎用表現されているようでおもしろかった。わたしもピアノ仲間と似たような話を延々としてしまう。骨董屋のエピソードが印象深い。構成上の必然性という言葉は、小説という分野には不要だと思うんだな(おわり