ウィンディ・ガール サキソフォンに棲む狐I (サキソフォンに棲む狐 1)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928469

作品紹介・あらすじ

永見典子は須賀瀬高校一年生。吹奏楽部でアルトサックスを吹いている。父・光太郎は二年前に新宿で不審な死を遂げ、母の瑤子と二人暮らしだ。彼女の行動に異常に口出しする母に、反発する典子。そんな典子の秘密の親友は、彼女のサックスに棲みつくクダギツネのチコだ。譜面が絶対で、部員に命令を強制する顧問の高垣、いやな先輩・柿沢、厳しい練習、理不尽な説教、でも典子は仲間たちとレギュラー・オーディションやコンテストの準備に部活を頑張っていた。ところが、そんな吹奏楽部に、不思議で不吉なトラブルが次々に起こる。典子はチコの力を借りながら、トラブルを解決していく。一方、典子は父の最期の様子を知ろうと新宿に行き、ふと入ったライヴハウスでミュージシャン・坂木新のステージを観る。力強くさまざまなものを自由に表現するその演奏に強い衝撃を受け、典子は未知の音楽の魅力に導かれていく…。事件に、人に、音楽に、出会い、ぶつかり、悩みながら進む少女を描く連作小説。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった〜。めちゃめちゃ気になるところで終わってる。早く続きが読みたい。

  • 高校一年の主人公がアルトサックスに出会い、吹奏楽部で合奏するうちにジャズと出会い、成長する姿を描くうちに父の死の謎とそれに伴う母との確執を描く「音楽小説」。
    いくら顧問がクラシック偏重主義とはいえ、今どきの高校生にしてはポップスやジャズについて知らなさすぎるような気もしなくはないが、それ故最初のジャズとの出会いがフリージャズだったりビバップだったりするのかも。
    続刊の文庫化は待てないかも。

  • 読んで良かった。楽しかった。主人公のさっぱりした行動力や音楽に取り組む姿勢が、とっても好きだ。各節のミステリパートとファンタジパートは、そこそこの楽しさ。ヤバそうな警察官とヒステリックな母親で終局。これで、2年待たされてたらキツかったですよね。続編まだ読めてないけど、明日、図書館へ借りにいく。

  •  吹奏楽部でアルトサックスを吹いている高校生の典子。典子のサックスは、隣町の質屋で手に入れたマイ楽器。そのサックスのベルには、クダギツネのチコが住んでいた。
     続きがとても気になる終わり方だった。なんでチコがそのサックスにいたのかも、父の死因や母のこだわっていることなど、謎は謎のまま…。
     物語の中でチコは、安楽椅子探偵みたいなポジション。トランペットだと落ちちゃいそうだし、チューバやホルンだと話しづらそう。その点、アルトサックスってベストチョイスだな。

  • 資料ID:21302217
    請求記号:913.6||T

  • 中山七里、奥泉光とは対照的に、演奏シーンをさらっと描写しているのでテンポは良い。ジャズ初心者の女子高生がいきなり坂田明(たぶんモデル)から入る設定は面白いし、演奏の楽しさも伝わってくる。管狐の活躍は今後に期待!

  • 好きな設定ではあるのだけど、主人公の典子がまだまだ
    お子様で(高校生だから当たり前ではあるのだけど)
    あまり感情移入ができなかったのが残念。
    今後の展開で、もっと好きになれるといいのだけど。

  • 吹奏楽部やジャズ、ミステリーなど好物がちりばめられていて楽しかったです
    続きもののようなので今後の展開が楽しみです

  • 色んな要素がごちゃごちゃ。それもジャズっぽいのかしら?
    面白いのか面白くないのかもよう分からん。
    でも続きは気になる!

  • 副題が「サキソフォンに棲む狐」とある。
    表紙のイラストを見て、女子高生のブラバン小説かと思いきや、予想に反してジャズが絡むミステリ。

    おまけにクダギツネなる妖精いや妖怪もどきが、主人公の相棒として登場してくるという展開に驚き。

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著者プロフィール

1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。93年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、短篇「落花する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第62回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。ミステリー、ホラー、伝奇と様々なジャンルで活躍し、時代小説では「鍋奉行犯科帳」「浮世奉行と三悪人」などのシリーズなどがある。

「2023年 『貧乏神あんど福の神 秀吉が来た!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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