パダム・パダム Eの悲劇'80

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928865

感想・レビュー・書評

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  • パラレルワールドの日本帝国。京都府警察部 平安警察署長に任命された二条が、連続殺人犯、眼喰鬼・アイ イーター に挑む。息子を亡くした父親の恩讐と慟哭が悲しい。謎解きはもちろん独特の警察蘊蓄が楽しい。同じ制服でもセーラー服より警察服が好き!

  • 予想外に、おもしろかった!
    何と言うか・・・警察組織(?)についてとか、興味が持てない人には辛いかもしれんけど。そこが要だし。
    私には楽しめた〜。

  • まぁまぁ。

  • 当代無比の鬼才の、さらなる挑発!?
    形式が「警察小説」であろうが、舞台が「京都」であろうが……「古野まほろ」に揺るぎなし。
    天晴なる同志にエールを。――そこに弾圧があるかぎり。綾辻行人

    新任キャリア署長vs.シリアルキラー『眼喰鬼(アイ・イーター)』!!
    警察のリアルに描かれる、極上のフーダニット

    奴は昨晩、失態を犯した。
    我々を本気で、怒らせた。
    愚かなる犯罪者に思い知らせる時が来たのだ。
    お前の首は我々のものであると!!

    京都府警の本部至近ばかりで発生する、連続眼球強奪殺人。
    犯人はいつしか「眼喰鬼」と呼ばれ始めるが、手がかりもつかめない。
    若きキャリア警察官・二条実房は、被疑者必検の命を受けて、捜査本部のある平安署に署長として赴任する。
    警察内部の暗闘と、捜査陣を挑発するように繰り返される犯行の渦中、二条は京都の闇に潜む真犯人を検挙することができるのか!?

    序章の部分で犯人は何となく想像はついていた。
    前半部ではこの世界での警察階級についてくどくどと語られる。
    これは伏線にもなっているが、容疑者を絞り込む手法としてでは、現代でいうプロファイリングの基礎のようなものを使っている。
    そして眼を奪う真の動機。これは「群衆リドル」に通じてもいる。

    とまあ惹かれる部分は文体も含め多いのだけれど、
    何やら自分の作品を貶められたということで、その人物を被害者の名前に使っているのは、許せんことだ。
    (よりによって4人中3人は概ね個人的に好感を抱いているし。)
    作家としての器の小ささを感ぜずにはいられなかった。

    ミステリ :☆☆☆☆☆
    ストーリー :☆☆☆☆
    人物 :☆☆☆☆
    読みやすさ:☆☆☆

著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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