奇想博物館 最新ベスト・ミステリー

  • 光文社
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本棚登録 : 191
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929213

感想・レビュー・書評

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  • ミステリ。アンソロジー。
    なかなか豪華なメンバー。
    好きな作家だけのつまみ読み。
    本格ミステリというよりは、広い意味でのミステリに分類されるような作品が多い印象。

    伊坂幸太郎「小さな兵隊」
    伊坂さんらしい伏線回収。
    石持浅海「玩具店の英雄」
    こちらも石持さんらしい論理。ちょっと突飛な感じ。
    乾ルカ「漆黒」
    これは浮いてる。フェチ。気持ち悪い。
    朱川湊人「遠い夏の記憶」
    ホラー。これも作者らしい。
    深水黎一郎「シンリガクの実験」
    スクールカースト。不思議な話だ。

  • 私にとっては全体的に「奇妙な物語の数々」だった。これを人はミステリーと呼ぶのかしら?
    エロ、キモな作品もまぁまぁあって、後味悪いものもあり。軽妙にサクッと読めたのは、玩具店の英雄、常習犯。 それから、エロだったけど、初仕事はゴムの味も、まぁ、面白かった。
    この「ゴム」で、最初からなんとなくテーマが読めちゃったんですけど、、
    最後の、森村誠一さんのパラレルワールドに関する物語、興味深かった。えっ?本当にいたの?いなかったの??

  • 髪の毛フェチのお話「漆黒」乾ルカ
    これは主人公をどうしてもブラマヨのブツブツのほうで想像してしまい(だってニキビ跡がすごいって書いてあるんだもの……)
    本当にご本人に申し訳なくなりました。


    「国会図書館のボルト」坂木司
    こんな軽快な文章の作家さんだったんですね。
    毛のじいさんパンチラのおっさん巨乳の兄貴という言葉のチョイスと疾走感、嫌いじゃないです。

  • 冬休み暇つぶし用。どの作品も秀作。作家の面々も凄いが、宮部みゆきと森村誠一は別格だった。

  • 作家さんが豪華!
    個人的には伊坂さんが一番すき。

  • 超豪華ラインナップだが基本的に雑誌に発表済みの作品の再録。書き下ろしであればもっと素晴らしかった。全体に良作だが目を見張るような秀作は無い。7.0

  • ミステリー作家15人の短編集。半分位読んでた。
    2014.5.16

  • 『驚愕遊園地』の続編、というか姉妹編?
    実は先にこちらを読もうとしていたんですが、序文を読んでたら『驚愕遊園地』の方が(刊行が)先、ということで一旦置いて戻ってきました。
    というわけで、こちらも十五人のミステリ短編集。
    「小さな兵隊」(伊坂幸太郎)
    これは既読でした。
    「玩具店の英雄」(石持浅海)
    推理はまあ面白かった、けど語り手がやけに引き立て役っぽい、というかあからさまに探偵役を持ち上げるなあ、と思ったらシリーズものの主役なのか。
    「漆黒」(乾ルカ)
    気持ち悪いなあ…!と思いながら、どんどんエスカレートしていく主人公の行動にきりきりしていたら、最後でびっくり。一瞬不快感が吹き飛びましたが、でも結局気持ち悪いです。
    「区立花園公園」(大沢在昌)
    あらかっこいい。いいかげん新宿鮫くらいは読んでおくべきか。
    「黒い手帳」(北村薫)
    うーん、これはミステリなのか?句集になにか特別なメッセージでも込められてるのかと思ったけどそんなことはなかったぜ。そして登場人物がとても嫌らしい。
    「常習犯」(今野敏)
    こういう…自分の仕事にプライドを持った窃盗犯と警察官の絆みたいなの、嫌いじゃない。
    「国会図書館のボルト」(坂木司)
    面白かった。主人公が好ましい。昔バイトしてた書店が似た感じだったのもあって、妙に感情移入してしまった。おばさんめ。
    「遠い夏の記憶」(朱川湊人)
    強いなあ!こんな親子もいいんじゃないかな。
    「親子ごっこ」(長岡弘樹)
    こっちの親子はちょっと…。まあでも、これがあったからいきなり心を変えたわけじゃなくて、もともと「なんやかんやいいつつ」的な愛情があったと思えば何とか。
    「シンリガクの実験」(深水黎一郎)
    これ面白かった。しかし青柳さんは絶対演技だと思っていたし、泣いたところでは「ほほうそう来ますか」としか思わなかったのだが主人公はどの辺で「素」だと思ったのだろう。むしろ今も騙されてる説を推したいけど、無垢っ子からの純粋なアプローチだったとしてもそれはそれで可愛いのでOKです。
    どっちにせよ、彼女を悲しませないように暗躍する主人公のその後の話、とか読んでみたい。
    「初仕事はゴムの味」(誉田哲也)
    電気が消えたままな時点で完全に正体がわかっちゃったけど、設定も話も普通に面白かった。
    「暗がりの子供」(道尾秀介)
    既読でした。
    「長井優介へ」(湊かなえ)
    湊かなえさんなのに後味悪くないだと…!?本当に良かったです。
    「野槌の墓」(宮部みゆき)
    この主人公いいなあ。ほっこり妖江戸ものというと畠山さんが思い浮かぶけど、これも良いものだ。
    「ただ一人の幻影」(森村誠一)
    なんというか……、まあ、ロマンなのかな。

    全体的に面白かった。バランスの問題だと思うけど、『驚愕遊園地』よりはこっちのが好きかも。
    特に好きなのは「国会図書館のボルト」「シンリガクの実験」かな。「漆黒」はじつに気持ち悪かったけど一番印象に残っている。

  • 好きな作家・苦手な作家・初めて読む作家などが勢ぞろいの短編アンソロジー。どの話も毛色が違って読んでいて飽きない。乾ルカの作品の気持ち悪さは天下一品だった。このアンソロジーの中で1番好きなのは長岡弘樹の作品で。小気味悪い感じがとても良かった。

  • 超有名作家さんの最新短編集

     まずは既読の「小さな兵隊(伊坂幸太郎)」。フワフワ感がいいなぁ。問題児に答え児等いいなぁ。あんまり印象に残らないけど楽しい作品だ。

     「玩具店の英雄(石持浅海)」がとてとおもしろい。警察官の恥として終わる話を別切り口で分析してみせる。魅せるなぁ。少し弱いけど、これってシリーズ作品なら他も読みたいな。

     「漆黒(乾ルカ)」はちょっとしたどんでん返しがあるけど、なんかきもいだけのお話。好きじゃない。

     「区立花園公園(大沢在昌)」は既読だな。鮫島のさわり程度。

     「黒い手帳(北村薫)」ってイマイチだなぁ。なんかなぁ。

     「常習犯(今野敏)」も既読だった。牛丼の松ってかわいいな。

     「国会図書館のボルト(坂木司)」もよろしくない。要するにおもしろくない訳だ。

     「遠い夏の記憶(朱川湊人)」にいたっては、ホラーらしいが読む気にもならないなぁ。

     でも「親子ごっこ(長岡弘樹)」はやはり鋭い。あまりにできすぎているものの、急転直下の展開はさすが。

     わかったようなわからないような話が「シンリガクの実験(深水黎一郎)」。平坦で盛り上がりがないし、オチも決まらないんだが、なんか深い思惑でも有るんだろうか?読み切れなかったなぁ。

     超能力の「初仕事はゴムの味(誉田哲也)」はおもしろくない。超能力ならではというのがないからかな?

     「暗がりの子供(道尾秀介)」も既読である。奥深いファンタジーであるが、前回同様に斜め読みしてしまった。

     「長井優介へ(湊かなえ)」はなかなかいいお話。誤解が溶けて、ほんとに溶けてよかったなぁって感じ。少しの狂いなんだが、いい感じだな。

     「野槌の墓(宮部みゆき)」は文体が苦手でパス。

     ラストの「ただ一人の幻影(森村誠一)」はSFチックなロマンたっぷりのきれいな物語。もてる男と美人の組合せは好きではないから、僻んでおもしろくないと判断しよう。

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