忘れ物が届きます

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929381

感想・レビュー・書評

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  • 過去の事件が解き明かされ、現在の人の心を打つ話しが綴られている。短編で温かみのある話しが多く、なかなか面白い。

  • (収録作品)沙羅の実/君の歌/雪の糸/おとなりの/野バラの庭へ

  •  昔のきになる事件の真相がじょじょにわかる。昔の忘れ物が届いて、泣けたり、ほっこりしたり、すっきりしたり。いい話ばかりではない。高校生の起こした事件の真相を知り、続きが気になる。

  • 3ヶ月後に結婚する長女の新居を実家近くに探している森家へ訪問した不動産営業マン小日向。小学校の先生だった主人が小日向のストラップに目をとめ話始めた昔話は−(沙羅の実)他4編

    ◆「wonderfulstory」でファンになって以来の2冊めだけど、表紙にひかれてほのぼのファンタジーかと思いきや、みんながてんでに「昔おきた謎の真実」を掘り下げる話だった。謎ときっていうには、みんなの記憶と会話文だけで進んでいくからちょっと都合よすぎて浅いかな

    高校の卒業式後、3-C有志の打ち上げ会を欠席で帰る芳樹に、高崎が声をかけた。打ち上げを仕切る中心の高崎が駅まで向かいながら、去年12月一緒に作業した際話してた「中学三年の時に西中で起きた事件」の話を始めた−(君の歌)。

    ランチの仕込みをする比呂美の前にいる同年代のカップルは、越してきてすぐ見つけた喫茶店を気に入ってくれたが1年半たち別々の道をゆく。その前に挨拶に顔を出した2人は半年前に彼女が騙したいたずらの話を始め−(雪の糸)。

    桂ヶ丘分譲地に越してきて20年、小島邦夫が町内会の当番で商店街を回ると、馴染みの床屋 立川と顔をあわせた。息子が中学で同級生の立川は趣味の釣りでグラビアに載った10年前、直後に事件があった日のことを話始め−(おとなりの)。

    「チドリ企画」の中根香留は、オーナー一族の大奥様の個人的回想録のため鎌倉へ向かった。73歳の外山志保子のインタビューは生い立ちから始まったが、彼女が長いこと気になってるのはほんの1日だという−(野バラの庭へ)。


    【以下ネタバレ】
    人間て自分の死を予感すると「心残りないように」て 謎を解き明かそうとするのかね…。広志、いいやつだな…。やよいちゃんは今流行りのこじらせ系か(笑)回りくどいわ!!(笑)カップルはうまくすれば良かったのにな…でも先輩はうまくいったみたい。須田さんの、優しい奥さんは犯罪に荷担したんじゃなくて良かったけど…。統子さんは…美人のお嬢様って それだけで大変だったのね。でも。外山さんと縁談うまくいってたら意外と幸せだったかもしれないのにね。

  • 「沙羅の実」に登場する先生は結局昔の教え子を名前だけで認識して、顔認識はしていなかったってことだよね。この人、本当にいい先生なのかな。当事者では決着が着いている事件の真相を明かそうとする行為って、褒められたことではないかも知れない。最近『真夏の方程式』を読み終えたばかりなので余計思った。甘いもの好きには嬉しい短編集。ミステリとしては、密室もの、アリバイもの、消失ものがあるが、トリックと呼べるほどでもない。統子さんは魅力的だが、小説の人物としては、キャラもその恋もステレオタイプではある。

  • ジャケ読みかな?サクッと読んでしまいましたが、1話目がせつない。

  • 書店のお話を読んでいたので、短編集も面白いかなと読んでみましたが・・・私にはハマりませんでした。書店のお話の方が好きです。
    この短篇集の中では「おとなりの」が唯一良かったかな。
    「紗羅の実」のラストはおぉ!と思いかけたのですが、どうしても前半との辻褄が合わせられず(理解できず)もやもやしてしまいました。
    3回くらい読み直したんですが、家をでるまでと出た後先生と二人で話す弘司が、違う人でないと話が通じないのでは?と思ってしまいます。
    外に出た後からならば、あのオチもすんなりと受け入れられたのですが。。。
    何か読み違え・読み落としをしているのかと思うのですが、自分の読解力が足りず素直に楽しめなかったので残念です。

  • 市図書館にて。

    はっきりとした探偵が出てこないのが心地よい。「雪の糸」は傍証が集まっただけで裏の真実は明確にされないが、それがふんわりとした柔らかな読後感につながっている。

  • あまり好みではなかったです。

    わたしの読みが浅いからなのか、何度も読み返したりして。

    「君の歌」は良かった。
    あの年代特有のノスタルジー。

  • 忘れ物ってそういうことね。面白かった。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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