東京近江寮食堂

著者 :
  • 光文社
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929985

感想・レビュー・書評

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  • 主人公・妙子。年齢は還暦少し前。
    滋賀から東京へ、十年前に家出した夫を探しにやってくる。
    そこで失くした財布を拾ってくれたのが、
    滋賀県公認の宿泊施設である近江寮の責任者・安江。
    そして、そこの食堂でまかないのお手伝いをしながら探すことになり…。

    食堂とおばちゃん…。
    もっとほんわかとしたお話を想像してました。

    妙子の夫への深い愛情はわかるんですが、
    そのために何度も堕胎していたという設定がどうも理解できなくて…。
    (産婦人科にお勤めしているのにですよ。)
    でも最後、よろめきながら玄関に向かう姿にはじーんとしました。
    明るく前向きな安江がムードメーカー。
    でもさすがにあのお料理は…(笑)

    自分が生まれ育った土地の食べ物って、
    やはり思い入れがあるんでしょうね。
    丁字麩の酢味噌和え、気になります。

    介護や終末医療もあって、少しシビアな内容でしたが、
    食べることは生きること。
    食べられる幸せに感謝しなくてはと思いました。

    • koshoujiさん
      東京の旨い物屋、神田の「ぼたん」とか「いせ源」とか早稲田の「メルシー」を思い出したので、こちらにお返事を。
      ああ、メルシーのラーメンが食べ...
      東京の旨い物屋、神田の「ぼたん」とか「いせ源」とか早稲田の「メルシー」を思い出したので、こちらにお返事を。
      ああ、メルシーのラーメンが食べたい!!

      >マイスター、なんて素敵な~♪
      >初山別のHPで見つけましたよ~可愛いお名前を。
      MA……YUMEです。見つけちゃいましたか(笑)。
      私自身もすっかり忘れていたので、未だに残っていることに感動しました。

      >そういえば園子がこんなコートをきていたなぁと、こちらに返信しました。
      あんなコートでしたね。それにランドセル背負って(笑)。
      でもあのバッグ、どうしてあんなにランドセルみたいな形なんだろう。不思議ですね。

      >小路幸也さん、好きなんですが、・・・なんですね。
      >この本は遠慮することにします(#^^#)

      小路さんは私には当たり外れがあるみたいです。
      語り口がラノベっぽくて、私には入りにくいのかな……。
      中村航だと大丈夫なんですけどね。
      2016/03/05
  • 食堂というタイトルに惹かれて読み始めたが、読み進むうちに料理や食堂がメインではないことに気づく。タイトルの印象が強すぎたからなのか、物語の焦点がぼやけていってしまった。

  • sg
    ちょっと思ってたのとは違う。

  • 東京に地方出身者のための寮がある、と聞いたことはあるけどその存在を確認したことはない。あるのかな?
    土地勘がないところに出てきて食事の心配などしなくていいとなると安心できるよねぇ。
    困ったときに、たまたま知り合った人が東京近江寮の人だったなんて、なるようになっているのね〜。自分が救われたから、というわけでもないだろうけど、他人にお返しができるとなるとそれに集中できて少しの間、悩みから開放されそう。
    最終的には、やっぱりなるようになっている。

  • 30~40ページで挫折、もう少し読めば話が進みそうだったけど、引き込まれず終了。
    還暦前のおば様が、死んだと思っていた蒸発した旦那を探す話。
    装丁とタイトルに惹かれて借りたけど、違ったみたい。

  • 2016.10.5
    出て行った旦那さんを一人で10年思い続ける。すごいなあ。設定にびっくり。
    食べることの大切さ、食卓をみんなで囲むあたたかさ。一人で食べるごはんが美味しくないのはそういうことかも。

  • 滋賀県の郷土料理は知りませんでしたが素朴で美味しそうです。
    悲しくても辛くても食べることで自分を作っていけば明日につながる気になります。
    10年くらいでは切れない縁もある…想い続けるって素敵です。

  • 滋賀に住む還暦近いおばちゃんが失踪した夫を探しに東京へ。
    全体的に楽しい話ではないけれど、そんな中でも出来ることを周りの協力も得ながらも、少しずつ踏み出していく姿に一気読みしてしまった。

    夫との関係を見直し、彼に招待状を出して食堂に来てもらう最後も好きです。
    鯖そうめん、テレビで見て気になってはいたのですけど、ますます気になる。一度食べてみたいです。郷土食のいわれや病人の味覚の変化も興味深かった。

    表紙の食卓の絵に近江料理が一品でものっていれば尚良かったのに。

  • 妙子さん安江さんヨシ子さん光成さん池花さん忍さん、、登場人物みんなのことが最後は好きになりました
    滋賀出身者には嬉しい物語でした

  • 3.5

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著者プロフィール

滋賀県生まれ。看護師として病院等に勤務。2009年第3回小説宝石新人賞を受賞し『もじゃもじゃ』にてデビュー。滋賀県の食をモチーフに描いた『東京近江寮食堂』が話題に。そのほかの著書に『GIプリン』『星空病院 キッチン花』『東京近江寮食堂 宮崎編 家族のレシピ』などがある。

「2021年 『おでん屋ふみ おいしい占いはじめました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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