- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334972462
感想・レビュー・書評
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中野孝次の著書に頻繁に出てくる
加島祥造。
読まないでか!
題名も良い。
莊子は興味あっていろいろ読んだり
したけど、老子はまだだった。
でも興味はあったので丁度よかった。
こういう本が読みたかった。
玄侑宗久、中野孝次そして
加島祥造。この辺が今一番ピンとくるかなあ
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P56
いちばん大切な価値観は
個人の価値観です。
中川(一政)さん流にいえば
腹の虫の価値観
P57
社会から認められる価値観を
目的にやるんじゃなくて、
”自分の心の内の価値”
にしたがって生きた、ということの
ほうが、よほどだいじだ
P56
腹の虫(自分の内なる価値観)って
一生死なないんです
P58
壮年期を終えて
なおかつ同じように生きるか、
それとも、ある程度まで何かをやって、
もう十分になったら、
それから再び心の声を聞くか。
つまり自由になるかどうかは
その個人の問題になります
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※P157
「自由が富」
「自由とは自分の内なる声に従うこと」
「それは自分の能力を引き出すこと」
「自分の能力を引き出すために大切な2つのこと」
①閑(自分のままでいられる時間をつくる)
②自足(物質から自分の心へ価値観の転換)
「自分ひとりで密かによろこぶ」
(逆にいえば、自分の深い能力が出てきたら
自然ひとりで密かに喜ぶことになる)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
加島祥造さんは難解な老子を優しく説いてくれているのだろうが、まだまだ難しく再度じっくりと読み直してみたい。
中国語発音タオ。道。すべてにつながる大きなエナジー。
英語圏のnothingとは何も無いことだと思っていたが、老子の解釈では空間があってこそ、物がある。
西洋では二元論が主であるが、老子の考えでは無は同時に有である。絶対の価値観でなく、もっと自由になる。 -
老子と暮らす、ではなく、老子の世界で暮らすといった本でした。この本の著者が始めた新しい生活の目標が老子の目指した世界であったということ。結局その生活がどうなったが知りたい。私も憧れる生活ではあるが、少し難しい。
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信州伊那谷の老子と呼ばれる著者の、あるがままの自分に出会うまでのいきさつ。そこに聞く人がいるごとく著者の息遣いを感じる話し言葉で綴られてる。本来的な自分になることとは自分の内なる声に従うこと。それが自由を得る。隠れていた自分の能力を引き出すには「閑」(ひま)になることだと言う。足りることによって自分のなかに本当の冨を見つけはじめることができると、伊那谷の自然に抱かれた簡潔なライフを語る珠玉の本。自分の内なるバランスを大切に、とは老子の「人は陰を背に背負い、陽を胸に抱いて行く」ということ。