世界がドルを棄てた日

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334975579

感想・レビュー・書評

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  • 2010/01/14
     今までの状況分析資料としては良​い”

  • 現在の、世界的な経済・金融危機の解決をめぐって、これまでのドル本位制を死守しようとする勢力とドルに替わる、多極化とも言える複数の基軸通貨によって世界経済を運営しようとする勢力が影で暗闘を繰り広げていると著者は本書で説く。

    しかし、一点だけ重要な観点が抜けていると思う、それは軍事力だ。
    米国は世界最強の軍事国家としている。そしてその軍事力が為替をはじめとする非関税障壁に影響を与えていると思われる。
    世界通貨がポンドからドルに変わった日のイギリスの軍事力とアメリカの軍事力とを比較して、アメリカ以降の世紀を考えるとすれば、アメリカに対抗しうる軍事力を持った国はどこか? という問いから、ブレトンウッズ2を論ずるべきではないかと思う。

    いずれにせよ、通常のマスコミ情報では決して得られない著者ならではの情報と分析からこれからの世界経済の覇権をめぐる水面下での攻防や暗闘の様子を垣間見ることができる力作です。

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著者プロフィール

国際情勢解説者。1961 年東京生まれ。東北大学経済学部卒。東レ勤務を経て共同通信社に入社。新聞、テレビ、ネットニュースでは読めない情報と見解を発信するメールマガジン「田中宇の国際ニュース解説」を主宰。
著書に『タリバン』(光文社)、『非米同盟』(文藝春秋)、『世界がドルを捨てた日』(光文社)、『日本が「対米従属」を脱する日』(風雲舎)、『金融世界大戦』(朝日新聞出版)、『トランプ革命の始動──覇権の再編』、『感染爆発・新型コロナ危機──パンデミックから世界恐慌へ』(ともに花伝社)ほか多数。

「2020年 『コロナ時代の世界地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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