少子化問題の社会学

著者 :
  • 弘文堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784335551901

作品紹介・あらすじ

「言ってはいけない」少子化問題 少子化対策に効果はあるのか?

 少子化問題には、タブーが多すぎる。現実ははたしてどうなのか? 今後も続く人口減少社会をどのように構想するか、それが必要だ。
【本書「はじめに」より】 現代日本の少子化問題などというものは、宇宙や地球全体の歴史からみれば、単なる歴史の一コマにすぎない。少子化が今後も続くという「残酷な事実」を受け容れたとしても、私たちがこの社会で、千代に八千代に生を営むことは完全に可能である。本書が伝えたいメッセージは、それに尽きる。少子化を「国難」や「最後のチャンス」と言挙げし、「このままだと日本はとんでもないことになるという」焦燥に満ちた未来年表に幻惑される前に、少子化という現実を受け容れ、それでも社会を構想していく前向きな作業に頭を切り替えていくべきだ、といいたいだけなのである。

【主要目次】
第1章 少子化問題の「言ってはいけない」
第2章 少子化対策はなぜ失敗するのか
第3章 誰がどんな少子化対策を支持するのか
第4章 社会問題の歴史社会学をめざして
第5章 構築された性から構築する性へ

感想・レビュー・書評

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  • 少子化になるような世論が形成されていった背景について紹介している。
    社会学の話が出てきて後半は理解できなかった。

  • こういう本こそ、注目されてよさそうな気がしますが。もっとも、少子化対策については書かれていないので、あまり注目されないのかな。

    日本の少子化はもうしばらく止められないと考えられるので、当面はそれに沿った制度設計をするべきだよなと考えさせられました。
    結果論ではありますが、少子化対策をできるタイミングとしては、団塊ジュニア世代(私もそうですが、就職氷河期その他を経て、未婚中年男性となりました)に第3次ベビーブームを起こさせることでしたが、残念ながらそれは起きませんでした。
    少子化対策より、今お子さんがいるもしくはこれから子どもを育てたいと思っているご家庭の子育て負担軽減策を講じたほうが現実的かもしれませんね。

  • 10月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003418682

  • 【版元】
    著者:赤川 学
    出版社:弘文堂
    価格:1,800円+税
    出版年月日:2018/02/19
    ISBN:9784335551901
    版型:4-6 176ページ

     少子化問題には、タブーが多すぎる。現実ははたしてどうなのか? 今後も続く人口減少社会をどのように構想するか、それが必要だ。

    (本書「はじめに」より)
     “現代日本の少子化問題などというものは、宇宙や地球全体の歴史からみれば、単なる歴史の一コマにすぎない。少子化が今後も続くという「残酷な事実」を受け容れたとしても、私たちがこの社会で、千代に八千代に生を営むことは完全に可能である。本書が伝えたいメッセージは、それに尽きる。少子化を「国難」や「最後のチャンス」と言挙げし、「このままだと日本はとんでもないことになるという」焦燥に満ちた未来年表に幻惑される前に、少子化という現実を受け容れ、それでも社会を構想していく前向きな作業に頭を切り替えていくべきだ、といいたいだけなのである。”
    http://www.koubundou.co.jp/smp/book/b351824.html

    【簡易目次】
    第1章 少子化問題の「言ってはいけない」
    第2章 少子化対策はなぜ失敗するのか
    第3章 誰がどんな少子化対策を支持するのか
    第4章 社会問題の歴史社会学をめざして
    第5章 構築された性から構築する性へ

  • 東2法経図・6F開架 334.3A/A29s//K

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著者プロフィール

東京大学大学院人文社会系研究科教授

「2022年 『社会の解読力〈歴史編〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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