恋する潜水艦 (文学の冒険シリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336042385

作品紹介・あらすじ

陶器製のチューリップ、学のある豚ソーセージ、人工飼料で飼育された大砲、深海でハンマースリコギ魚を写生する画家-奇妙奇天烈な多数のオブジェが登場するなか、超人カール大佐が艦長を務めるUボート713号は、南国の美しい歌姫に恋してお魚に戻っていく…「ジャリの『ユビュ王』とダダイズムとの架け橋となった作品」と評される未来派的な奇作『恋する潜水艦』。古びた海賊の地図をたよりに、金銀財宝を求めて上陸した島に見いだしたものは…"『宝島』異聞"ともいうべき傑作『海賊の唄』。カリブ海を荒らし回るバッカーニアたちの多彩なエピソードをモザイク状に綴った『金星号航海記』。独特のユーモアと幻想にあふれた冒険小説、全3編。

感想・レビュー・書評

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  • こういう作品に小さい頃から親しむ子ども時代を過ごしたかったな~~~~幻想と現実が一定の規則で入り交じる世界観・・・

  • モダニズム時代、フランスで人気を博したピエール・マッコルランの海賊三編。単純な勧善懲悪とは趣が異なり、アウトサイダー達の希望と失意と後悔、世界に対する恐怖や絶望、そんなのが書かれてる。表題作はさらに趣向が異なり、有機体と機械が合体した奇妙きてれつな小道具大道具仕立てで、ナンセンス童話の風情ながら そこは命をかけた海賊だから軽くはない。ギュス・ボファの挿絵が良くて、三編とも面白く読んだ。

  • ユニークな発想がちりばめられていた楽しい小説。ストーリーよりは登場する面白い人やモノとか細部を楽しむ小説。

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著者プロフィール

(1882-1970) Pierre MacOrlan
フランスの作家。第一次大戦前のモンマルトルでアポリネールやピカソら多くの芸術家たちと交わり、その後ヨーロッパ各地や北アフリカを放浪する。ユーモアあふれるファンタスティックな作風で本国フランスでは幅広い人気を誇る。1950年にはアカデミー・ゴンクールのメンバーに選ばれ、1966年にレジオン・ドヌール勲章を受ける。代表作『夜霧の河岸』はマルセル・カルネの映画『霧の波止場』の原作として有名。

「2021年 『黄色い笑い/悪意』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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