屋根裏の二処女 (吉屋信子乙女小説コレクション)

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  • 国書刊行会 (2003年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336044839

屋根裏の二処女 (吉屋信子乙女小説コレクション)の感想・レビュー・書評

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  • 何のために生きているのか。それが分からないのに日々頑張れる人が信じられない。報われないなら何もしない方がマシ。そんな主人公にそこはかとなく共感。
    もうちょっといちゃいちゃしてくれてれば後半の離別からの復縁のカタストロフが増したろうに。過剰にこってりな文学的表現も削ぎ落としてくれればなおよし。

    秋津環って、すごい綺麗な名前だ。

  • 乙女の描写が美しい。可憐。胸がくすぐったくなる。
    吉屋信子先生のまだ若い筆。まだ削げる無駄がある文であったが、ところどころに滲み出る女性への尊厳を感じる作品。
    嶽本野ばら氏の解説も併せて、作品への愛、処女(おとめ)への愛が凝縮されている。
    素敵が言葉として出てくる前に、吐息になってしまう。

  • 横から嶽本野ばら氏に熱く話される気分になる注釈が印象的

    何きっかけで読み始めたんだっけな、たぶん桜庭和樹の「私の男」
    を読んだ頃でしょうか。
    メモしてから読むまでだいぶ時間がかかりました。

    読んだらびっくり。脚注の印象的なこと。
    嶽本野ばらさんが註釈をまとめられたということで、
    脚注を読みに行くたびに、
    オネエの人が横で説明してくれているような気分になりました。

    大正時代に書かれたということを置いたとしても、
    自分の知らない単語、用語が多く、
    それを吸収していこうと、付箋して調べたページが36ページ。

    まだまだ自分には知らない事がたくさんある。せっかく読むなら、
    そういった新たな発見があるような本を読んで、
    自分の糧にしたいなと思った次第です。

    内容的には、23歳の時に書かれた内容ですので、女学生ぷりに
    びっくり。
    吉屋信子先生といえば、徳川の夫人たちのイメージで
    挑んだわけですから、あら、文章が若々しいと。
    調べたら徳川の夫人たちの46年前に書かれた本ですもの、
    それはそうなりますよね。

    日本の状況、特に女性の立場というものを考えると閉塞感の中、
    多くの女性、少女に人気になったことも理解できます。

    花物語、か、わすれなぐさを読もうかな。嶽本さんはひたすらに
    わすれなぐさを推していましたね。
    嶽本さんも気になっちゃって、下妻物語でも読んでみようかしらとも
    思いました。

  • 素敵な百合小説。表現も美しい。野ばら先生の解説面白すぎ

  • キリスト教系寄宿舎の三角の青い屋根裏部屋に住まう事になった人の世に興味を失い、萎んだ姿で生きていく滝本章子は同じ屋根裏部屋の隣に住む秋津環に恋をする。何時も涼しく静かな瞳をしている環は実は何故自分はこの世に生まれてきたのか、何を一体するために、という2つの"why"という自我を持て余していた。屋根裏部屋を退去させられる事になった章子に環は2人で一緒に自我を探す人生に出ようと自分も一緒に出て行く事を提案する。大正5年に書かれた、昔流行った女性同士の「エス」以上の絆と女性の自我を描いた作品。工藤さんが印象的。

  • ようやく読み終わった。なんというか、これという大きなエピソードがあるわけではなく、将来に対する探訪の見えない不安定な年頃の少女の淡い思いを淡々と綴っている作品ですね。文章が独特で、時に読みづらさもありましたが、これを堪能できなければ乙女失格なのでしょうか?

  • 青春。

  • 古本にて。

    只の百合小説と侮るなかれ。
    章子さんの涙が自分の処女な部分にずきずき沁みました。
    少女時代、自分が情けなくて、現状に憤りを感じて、こっそり涙を流した事もあったなぁ…と。
    自我を持つことを恐れず、自分達を正当化して生きていこうとする潔さが良い。
    そうでもしないときっと彼女達には、この世界は辛すぎるのでしょう。

  • 吉屋さんの自伝との説アリ、ということです。
    虚構としてのエスはおもろ〜やけど。
    実際に直面したら、どう感じるんやろワタシ…。
    友達に尋ねると、結構エス的体験してるのね皆。
    残念ながら、ワタシにはありません。
    どがーん。ちょっと興味深い。

  • 吉屋信子初期の半自伝小説。

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