のら犬・のら猫 (鴨居羊子コレクション) (鴨居羊子コレクション 2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336046093

感想・レビュー・書評

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  • この本には、「のら犬のボケ」「シッポのはえた天使たち」「のら猫トラトラ」と3つのエッセイ集が収録されています。

    「のら犬のボケ」には、ボケの他に多くの野良犬や他人の飼い犬が登場しますが、半世紀以上前の大阪が舞台ということがあるとしても、動物好きという筆者の言動には?がつきます。
    「シッポのはえた天使たち」では、筆者が2代にわたる犬の鼻吉と3匹の捨て猫との暮らしの様子が描かれています。
     何十年も前とは言え、やはり合わない感じがします。

  • 2019年9月22日再読。

    野良犬のボケを読んで、涙でた。
    ボケどこへ行ったんやろ。。。
    三太。。。涙なしじゃ読めない。
    犬の純粋さ。鴨居羊子の犬に対する愛情。
    犬の人間に対する、けなげさと純真さ。
    かけひきのない態度。
    私は出来てるんだろうか。。。

    鴨居羊子の書く物はぜんぶ好きだ。

  • 鴨井羊子?
    誰?
    図書館で目についた本の前を、どうしても素通りできなかった。
    表紙をめくって目に飛び込んできたのは、犬や猫の絵。
    ちょっとトボけた顔、それでいて生き物の孤独、というものと、体温を感じさせる犬や猫の姿だった。

    初めて触れる作家の本のページをめくるのは、いつも、少し緊張する。

    読み始めて馴染んでくる感じ・・・ああ、この人のこと、好きかもなあと思った。

    昭和の空気と、羊子さんの斬新さと、ふかーい愛情。
    一緒に暮らした犬たち猫たち、近所の犬たち猫たち。

    私自身、いろんな猫と過ごした。
    今は犬と暮らしている。
    このエッセイ、動物を擬人化してる?
    いいえ、犬も猫も人も、同じっていうだけ。
    もし犬が人のことを本に書いたら、擬犬化って言うのかな?
    ふふふ。犬が書いた本があったら読んでみたい。

  • 街角の犬達との交友録『のら犬のボケ』、犬の鼻吉と3匹の猫と暮らす日常『シッポのはえた天使たち』、路地裏で出逢った猫達との交際録『のら猫トラトラ』の3篇の、犬や猫達との友情、交流を綴った愛情溢れるエッセイ。猫をならす時の指先の動きは猫の動作に合わせて猫的に猫の動作に合わせなければならない、と、書いてあるのだが、具体的に書いてないので、近所の定食屋の猫と未だに仲良くできないワタシは少々ガッカリ。犬と猫を引き連れてピクニックに行くのが夢との記述にワタシも憧れる。「しっぽのはえた天使」=犬・猫好きな人にオススメ。

  • 犬猫好きな人にはたまらないと思います。
    鴨居さんが、動物と同じ目線で交流し、共感してるのがすごいです。

  • 下着デザイナーという肩書きとか、扇情的なタイトルで、自由奔放な女性の、女ならではと思われがちなエッセイは、新聞記者出身(短い文章が上手い!)という経歴がうかがえる、しかとした技術に支えられためちゃくちゃな「玄人」さで、その奔放さ繊細さ、センチで正確で豊かな感性をあますことなく伝えて魅力的です。鴨居羊子コレクションの2巻目は、『のら犬のボケ』『のら犬のボケ・シッポのはえた天使たち』『のら猫トラトラ』をまとめたもの。なかでも「まだ大阪の町に戦後の色が残っていたころ」に書きためられた『のら犬のボケ』は、読むたびに、行きずりの愛しいものをわしゃわしゃと撫でくりまわしたくなるあの感じに襲われます。チャーミングだ。犬も、もちろん彼女も。

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著者プロフィール

下着デザイナー、画家、コラムニスト

「2020年 『鴨居羊子の生き方百科』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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