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- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336065506
作品紹介・あらすじ
北朝鮮を巡る情勢判断は、常にはずれて来た。とにかく社会主義を標榜する国で権力世襲が三代続くことを予測した識者は皆無ではなかろうか。情報不足だけが問題ではなく、彼らの頭の中に入り込んでやろうという発想がなかったところに問題があった。
また、最近では個々の出来事が核兵器、長射程弾道ミサイルとあまりにも重大なので、その現象ばかりを追った結果、全体像を見失った感が強い。そしてまた、ここ一世紀にわたる北東アジア争乱の歴史の中に北朝鮮というピースをはめ込んでみる必要もあろう。
北朝鮮という国を理解しにくくしている原因は、彼ら独特の行動様式にある。これは抗日パルチザンの時代から綿々と受け継いできたものだ。すなわちそれは、まず「補給闘争」「過剰忠誠」「大量粛清」であり、そこに朝鮮半島独特な「外勢排除」という思潮が加わる。そして全体を統制しているのが「十大原則」だ。
本書では、常にこのキーワードを意識しつつ、金日成神話に始まる北朝鮮の軌跡を紹介し、近き将来を見通す情報資料(インフォメーション)を提供するものである。
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