山人奇談録

著者 :
  • 国土社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784337187511

感想・レビュー・書評

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  •  暗く、寂しく、恐ろしく、でも美しくて不思議な山。竹林の奥に潜む姫、異形のものたちが集う市、山の奥底の水脈に棲む神……。小学6年生の“あたし”と山をよく知るじいちゃんが遭遇する、四季折々の山の怪異。


     図書館本。
     幻想的な表紙とは裏腹に、語り手の“あたし”はかなり元気で面白い子。
     最初と最後は怖かったり幻想的だったりするが、その間は結構コメディ要素も多く、“あたし”やその友達たちのツッコミも鋭い。
    「蟲師」に「黒魔女さんが通る!!」や「おジャ魔女どれみ」を掛け合わせたような雰囲気。(魔女は出ません)

     字が大きくページ数も少ないのであっという間に読めるが、 “幻獣”のような難しい単語も出てきて漢字も結構多い。中学年以上向きかな?
     雰囲気とノリが良かっただけに、ボリュームの少なさがなんとも物足りない。もうちょっと読みたいなあ。続編はあるようだけどそういうのじゃなくて、1冊あたりの内容を濃くしてほしい。

  • 中学生の頃読んで衝撃受けた作品。
    世界観が好みすぎてニヤけが止まらなかったね。

    この本と出会ってから今もずっと妖だったり神様だったりが登場する奇談系の本が大好き。

  • 装画・カット/橋賢亀

  • 児童書。山で起こる不思議なお話。私も、こんなじいちゃんいいなぁって思うよ。

  • 自然を擬人化した描写が上手!

  • 小6の女子に勧めて気に入った!と言われた本。登場人物も魅力的だわ。

  • 山の美しいこと、ステキなこと、恐ろしいこと、怪しいこと、ふしぎなこと、何でも知っているじいちゃんと孫娘を軸にした5短編。

    孫娘の語りがしゃべり口調なので、大変大変とっつきやすいです。そのくせ、山の不思議さはしっかり表現されているナイスバランスな本。読みやすい長さだし、わくわくさせられました。ちょっと軽い感じもするかな。

    じいちゃん、かっこいいよ!じいちゃん!!イケてる。
    太鼓の話と、夜店の話が好きです。

  • 奇談録とタイトルにあったのでもっと禍々しい話を想像していたけど、幻想的な美しさが印象的な話ばかりでとても好みの本だった。
    山人の飄々としたじいちゃんと、語り手である小学6年生の孫娘が出会う神秘的で美しい存在たちの交流が鮮やかに描かれている。

  • おじいさんが、山で出会った不思議な話をしてくれたり、実際に見せてくれたりするお話。

    短編で読みやすかったです。
    優しいものばかりではないけれど、好きな感じの不思議世界でした。
    続編も読んでます。

  • 女の子の語りがとっつきやすくて、感情移入してしまってちょっと泣けた。読み終わったとき、夏の終わり独特の寂しさと懐かしさに似たものが残る。

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