世界一力もちの女の子のはなし (マジカル・チャイルド 1)

  • 小峰書店
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (102ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784338275019

作品紹介・あらすじ

ある日とつぜん、とんでもない力もちになってしまったジョシー。テーブルも、バスも、なんでもラクラクもちあげるジョシーは、その日をさかいに、いちやく有名人です。そんなジョシーの前にあらわれた、ハデなスーツの男の人は、一家を遠いアメリカまで、招待してくれるというのですが…。

感想・レビュー・書評

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  • 「ある日とつぜん、とんでもない力もちになってしまったジョシー。テーブルも、バスも、なんでもラクラクもちあげるジョシーは、その日をさかいに、いちやく有名人です。そんなジョシーの前にあらわれた、ハデなスーツの男の人は、一家を遠いアメリカまで、招待してくれるというのですが…。」

    お父さんなら、わかってくれるかもしれません。お父さんはいつも、魔法はそこいらじゅうにあるのに、人間が見ようとしないだけだ、といっているからです。(p.13)

    毎週土曜日、ジョシーはお父さん(の勤める修理工場)にお弁当をもっていきます。すると、お父さんは作業台にのっている道具をはしへとよせて、すわる場所をつくってくれました。そうすれば、お父さんの小さなおひめさまが服をよごさずに、となりにすわれるからです(p.15)。

    「とにかっく、つよくったって、そうじゃなくたって、ジョシー、あなたがわたしのむすめであることにはかわりないわ。」そういって、お母さんはジョシーをぎゅっと抱きしめました。(p.20)

    ジョシーの腕に力がみなぎるときに、『パキーン』という感覚が走る のが、なんだか格好良くていいなぁ。パキーンて!
    世界一力持ちのジョシーが「年のわりに小柄で、やせっぽちで、風は吹いたらとんでしまいそうな女の子」なのがまたいい。このギャップ!

    ジョシーの不思議な力が世に知れ渡って、新聞記者やテレビレポーターが家にやってくる。イギリス一の怪力男が腕くらべにやってくる。ジョシーの力を利用して金儲けをしようとする怪しい男もやってくる・・・
    ジョシーは力を手に入れて生活がガラリと変わってしまうけれど、
    ジョシー自身は全然変わっていない。のびのびと自分らしくおしゃれをして、家族が大好きで、お兄ちゃんのルイスにジョシーの特技をほめてもらいたい。
    そんなジョシーの自然体な姿がとっても可愛い!

    ニューヨークのスイートルームに泊まりお高い服に着替えたジョシーの両親が舞い上がって「これこそ人生だ!」とお父さんが言うシーンはなんだか笑ってしまったが、ジョシーの家族もとっても素敵。

  • 3〜5年。内容も展開が早く読み進めやすく、文章も挿絵もちょうどよい。

  • ある日突然、力持ちになったイギリスの8歳の女の子、ジョシー。
    みるみるうちに有名になって、イギリスの力自慢の男スタンレー・アーノルドに挑まれたり、アメリカの富豪ミスター・ツーピースに招待されたり、(だまされて、見世物として働かされる契約なのだけど)生活は一変する。
    でもジョシーは力をそんな風に使いたいわけじゃない。
    さて、どうなる⁈

  • 突然力餅になった女の子の話。
    大事なものを忘れない女の子のようすにじーんときました。

  • 魔法のような力を持つ女の子は,瞬く間に有名人に。
    そんな彼女をお金儲に利用しようとする人が・・・。
    仲が良く,女の子を丸ごと受け入れるあたたかい家族がいいです。挿絵も多く,読みやすい長さ。

  • マジカル・チャイルドシリーズ1作め。

    このシリーズは、不思議な力を持った子どもたちが主人公となり、一作ずつ別の独立した作品になっているので、順を追って読まなくても楽しめる所がとても良いと思います。

    今作は突然力持ちになってしまった女の子、ジョシーが主人公ですが、なんだかんだで兄妹愛に胸を打たれました。

    サリー・ガードナーの作品からはどことなくロアルド・ダール作品に似た面白さを感じます。

  • ★★★☆☆
    ある日突然力持ちになってしまった女の子。
    あれよあれよという間に、新聞にテレビにと引っ張りだこ。
    お父さんお母さんはつい、娘が見世物になることに気付かず興業師の書類にサインをしてしまいます。
    大切な力はつまらないことに使うんではなくて、人のために・誰かの手助けをするために。
    (まっきー)

  • 悪くないけど、それほど面白くもない。

  • 力がずっと強いのではなく、突然あるときから強くなり、また力がなくなるという設定がおもしろい。また、その力をみんなのために使いたいというのが好印象。でも、あまりにお兄ちゃんが優し過ぎる感じもうけたが、それよりも主人公の女の子の淡々さがあったので、楽しく読めた。

  • やせっぽちの女の子ジョシーは、ある日ビリーが鉄の柵に頭を挟んで
    身動きが取れなくなっているのをみた時、腕から指の先までパキーンと、
    力がみなぎってくるのを感じました。
    そしてジョシーが鉄の柵をくいっと左右に引っぱると、ビリーの頭は
    らくに抜くことができたのです。

    家に帰って家族にその話をしても信じてもらえません。
    そこでジョシーは家族の前で、椅子や車やテーブルを楽々と持ち上げて見せました。
    でもこの力のことはあまり他人に言わない方が良いということにしました。

    月曜日、学校の帰り道で、坂の上から無人で走ってくるバンを
    軽く受けとめたジョシーは、その日から有名人になってしまいました。
    テレビに出て力を披露したり、イギリス一強い男と力比べをしたりして
    世間の注目を集めていたら、なんとアメリカからジョシー一家を招待して
    うんとぜいたくをさせてくれると言う男がやって来ました。
    お父さんは契約書にサインをし、一家はアメリカに渡りました。

    アメリカに行ってからも、ジョシーは力持ちを披露しますが、
    ただ力を見せるだけということに疑問を持ち始めます。

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