服部半蔵 家康を天下人にした男<上>

著者 :
  • 小峰書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784338356015

作品紹介・あらすじ

「天下人になれ。おれがてつだってやる」人質として生き、何ごとにも自信がもてない気弱な家康の前に突如あらわれたのは、「武士になることを夢見る」強気な忍者、服部半蔵。この日から、天下取りを目指す二人の長く険しい戦いの日々がはじまる。乱世を生き抜き、戦国時代を終わらせた二人の激闘を描く物語。

感想・レビュー・書評

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  • 「おい、おまえ
     天下人になれ。おれがてつだってやる」
    「嫌だ」

    少し臆病な少年家康の前に忍びが姿を現す
    忍びの天才・服部半蔵は武士になりたくて里を出る
    長である兄には武士で日本一になれねば、里の頭になれと言い渡されている

    三河の脳筋配下に囲まれた家康に半蔵は張り付きはじめる

    〇半蔵と家康、三河家臣団との掛けあいが面白い
    今まで家康の物語は読んだことなかったのだけど、実際ひょろっとしていたのか知りたくなった

  • 半蔵もさることながら、家康の魅力が際立つ。完全無欠のヒーローとしての魅力ではない。戦術には長けているのに戦には後ろ向きで、心配症で自信がなくて、実力をひけらかすどころか隠しまくる。わかる、わかるよ家康!と声をかけたくなる魅力だ。
    戦をしないためにはどうすればいいかを考え抜いて作られたのが江戸幕府だ。それは家康の支配欲なんかじゃなくて、戦ネガティブ究極系の結果じゃないかと思えてくる。
    野心満載の半蔵との組み合わせで、戦ネガティブ家康が、結果として領土を拡げていくのがゆかいだ。
    現代にこそ現れてほしいヒーロー二人組。ドラマ化されたらいいなと思う。

  • 徳川家に仕えた忍び・服部半蔵の生涯を描いた物語。
    遠田志帆さんの挿絵がとても美しい。
    とても読みやすく、歴史に忠実に描かれている為読み応えがあり、次巻も楽しみである。

  • 2023.05.11

  • 歴史小説はあまり読まないが、児童書で徳川家康とのつながりも深いので、子どもにすすめられたらいいなと思い読んだ。
    大河ドラマはみていないが、ちょっと臆病な家康像は一般的なのかなと思いつつ読み進めた。
    読みやすいし、気になるところで下巻に続くので、最後まで読みたいと思う。
    教科書とかには載らないことでも、こういう本を読んで、歴史に興味を持ってくれるとうれしい。

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著者プロフィール

小前亮/1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー。著作に『賢帝と逆臣と 小説・三藩の乱』『劉裕 豪剣の皇帝』(講談社)、『蒼き狼の血脈』(文藝春秋)、『平家物語』『西郷隆盛』『星の旅人 伊能忠敬と伝説の怪魚』『渋沢栄一伝 日本の未来を変えた男』「真田十勇士」シリーズ(小峰書店)、「三国志」シリーズ(理論社 / 静山社ペガサス文庫)などがある。

「2023年 『三国志 5 赤壁の戦い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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