ひとでなし (公事宿事件書留帳)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344000407

感想・レビュー・書評

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  • 6作目
    毎度、あとがきの説教くささに興ざめ。話の中だけで風刺してくれれば良いのに。
    今回は現代社会へのあからさまな批判話が多くて、その割りにそれぞれの終わり方が綺麗すぎかな。
    勧善懲悪、ハッピーエンドは好きなんだけど、どうも現実味がないというか。
    「右の腕」にモデルがいるのは切ない。
     そして、ここまで読んできても主人公のイメージ映像が浮かんでこない。ドラマのイメージは違うしなあ。
    優男でほっそり見えるが、脱いだらすごいんです、だ。
    もう1冊読んで、じっくり考えよう。

    「かれはもともと利発な子ども。ただ大人たちが、かれに真剣に向き合ってこなかったにすぎない。」(廓の仏)

    「人間は誰でもこの広い世の中から、相性の良い相手を探し出して夫婦となったり、友としたりするもにじゃ。血がつながっていたとて、考え方や生き方がちがえば、それは親でも子でもない。」「相手の胸底まではっきり見えてしまうと、親子でも、もうどうないにもなりまへんわなあ」(悪い錆)

    濡れ足袋の女
    吉凶の蕎麦
    ひとでなし
    四年目の客
    廓の仏
    悪い錆
    右の腕

  • 公事宿事件書留帳シリーズ6弾。① 闇の掟 ② 木戸の椿 ③ 拷問蔵 ④ 奈落のみず ⑤ 背中の髑髏 ⑥ ひとでなし ⑦ にたり地蔵 ⑧ 恵比寿町火事 ⑨悪い棺 ⑩ 釈迦の女 ⑪ 無頼の絵師 ⑫ 比丘尼茶碗 ⑬ 雨女 ⑭ 世間の辻 ⑮ 女衒の供養 ⑯ 千本雨傘 ⑰ 遠い椿 ⑱ 奇妙な賽銭 ⑲ 血は欲の色

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著者プロフィール

1946年愛知県生まれ。愛知県立女子大学(現・愛知県立大学)文学部卒。75年「石女」で第24回小説現代新人賞、82年『陸奥甲冑記』『寂野』で第3回吉川英治文学新人賞を受賞。古代から近世を舞台に、資料を駆使した独自の視点による歴史小説を執筆。

「2017年 『似非遍路 高瀬川女船歌九』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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