著者 :
  • 幻冬舎
3.78
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本棚登録 : 219
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344000414

感想・レビュー・書評

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  • 共に生きることを誓い合っていた2人が、悲しい運命でもう2度ともとに戻れなくなるお話。
    その運命になんとか抗おうとする萄子のあまりに盲目的な行動に引きずられるように一気に読みました。
    東京オリンピックの頃の日本の情景が目に浮かぶような描写もよい。
    2年余りも不在の相手を想い続け、かすかな手掛かりでも即行動に移す萄子の行動力がすごい。
    でもさすがに偶然が重なりすぎ、勘が当たりすぎじゃないかー?とは思ったけど。
    真相はキツかったなー。救われないよ。。
    でも訣別のシーンはやはり涙。

  • どしてそんなにすれ違うのよ!と心の中で思い、主人公になりきって盛り上がりました。でもこんなこと現実じゃ起こらないよなーとか半分冷静だったかも。でも星5つ。よかったです。

  • やだなぁ〜

    こうゆう、結末がめっちゃ悲しい話ってキライなのよね、あたし

    でも、陶子が婚約者を最後まで信じて、探しに行った、その姿勢は本当えらいと思った

    それにしても登場人物みんな不幸すぎる。悲しすぎる。切なすぎる。


    そして、淳優しすぎじゃない?!いい人すぎじゃない?!

  • 読み応えたっぷり。しかも泣けた。乃南さんの作品の中でも一番好きかも。タイトルがシンプルでいい。

  • おもしろかった。久しぶりに一気読みした。ミステリーというより恋愛小説。主人公だけでなく脇役ひとりひとりを細かく書いているところがツボ。ところどころに、調べて昭和を書きました、とか、辻褄を合わせました、というようなところもあるけれど、読み応えのある一冊。

  • 失踪した婚約者、殺人事件・・・これらはどう関係しているのか・・・ミステリーです。
    読みやすく、オススメ!!!

  • 期待しすぎたせいか、ところどころじれったい!と感じることに・・・。2人とも強い人間すぎる。素直に感動できなかったのは自分が弱い人間だからか(;´Д`)ノ

  • なぜ失踪したのか…自分が主人公だったらここまで追えるのかなあ。

  • 誰かを本気で愛して、愛されたことのある人には涙の出る一冊です。

  • 婚約者である刑事が突然失踪し、殺人の容疑者となった。残された萄子は真実を求め、わずかな手がかりを元に探し続ける。ラストは泣いてしまいました。

  • 台風情報をひたすら読み飛ばしたことしか覚えてない。

  • 人の心の弱さと強さが書かれた本。主人公の夫の心の強さに救われる話。

  • 主人公がお嬢様すぎてビックリしましたが、がんがん台風情報を飛ばし読み。乱読しがいがありました。

  • うんうん現実ってそんなものなのよね。起こってしまったことは、二度と元通りにはならないんだよ。けど前に進むしかない。決別のシーンには涙涙でした。

  • 恋愛小説もたまにはいいものです。ひさびさに胸がざわざわせつなくなりました。
    突然自分の前から姿を消した婚約者を探して、知らない土地を探して回る萄子(とうこ)の痛々しさ。
    そして娘を殺され一時は復讐に燃えるが、全ての元凶は自分の娘にあったのだと知ってしまう韮山のあわれ。
    最後まで登場しなかったけど、シャブ漬けになってしまった勝を勇気づけ、力となった飛田遊郭の女。
    台風の中、夫に会いに来た女に対して、自分は姿を現すこともなく、
    二人きりで小屋にこもる彼らに差し入れまでする寛大さ。
    もしかして、嵐の中抱き合ってるのでは・・・という妄想にかられなかったのか。
    昔の女とよりをもどして、自分から去って行ってしまうのではないかと不安にならなかったのか。
    この女性の強さは印象深い。
    結局死んでしまった人は生き返らず、起きてしまった悲劇は消し去ることもできず、
    時が経って忘れ去ることだけが解決法だということを思い知らされた。


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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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