- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344007062
感想・レビュー・書評
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建設会社がどのような仕事をしているかを、マンガ、アニメ、映画の世界の建設工事を受注する「ファンタジー営業部」という設定を通して紹介。
本書の案件は、「マジンガーZ格納庫」。ディティールにとことんこだわり、実際にマジンガーZ格納庫を造るとしたら、どういう工法にすべきかを追求している。その中で、東京湾アクアラインなど過去の大型工事等も紹介され、建設工事の技術や進め方が楽しみながら理解できるようになっている。会話形式なので読みやすい。
建設会社のPRとして、非常に面白く有意義な試みだと思ったし、前田建設工業が良い会社だということが伝わってきた。
ただ、建設工事の門外漢には、専門用語(解説もされているのだが‥)など、まだちょっととっつきにくい部分があったのは否めない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マジンガーZ収納庫を実際に作るとしたら・・・を真面目に前田建設が見積書を出すまでの紆余曲折。
縁のない建設業界の「へぇ~」が詰まってます。
当分頭の中で、水木一郎さんの声で「マジンガーZ!!」がぐるぐる回ってそうです。 -
Sun, 24 May 2009
以前にもNEOの方を軽く紹介したが,こちらも紹介しておこう
現在存在する前田建設が「空想世界対話装置」を開発することによって
マンガやアニメ,ゲームの世界から「発注」を受けられるようになったという
設定の下で
大まじめに 大型の施設の見積もりを立てていくというもの!
その,ばかばかしさの中にあるマニアックさが,すごくいい.
本書は,一冊をかけて,
マジンガーZの光子力研究所にある
浄水場付きマジンガーZ格納庫
の見積もりを作成するというもの.
まず,富士山麓のどのへんに,光子力研究所があるのか?というあたりから
地質調査を行い,
また,アニメの設定資料などから,格納庫のサイズを決定していく.
地質を勘案した上で、工法の選定.
また,数秒でウイーンとマジンガーZが出てくる設定を維持するために
いったいどういう技術で実現できるかということを重工系の企業と相談.
「そのような設備は,現在世界にないとおもわれます」
という,回答を受けながら,特注で作るならいくらになるかという見積もりをださせたりする.
また,マジンガーZが発進した後,格納庫に流れ込んだ浄水場の水をどうやってくみ上げるか?また,水の直撃をうけるマジンガーZの安定性をどう確保するかなど!!
ディティールにこだわった,議論が,まじめに,ばかばかしく展開される.
マジンガーZ好きの兄には是非読んでほしい一冊だ.
ちなみに,72億円で6年5ヶ月を要するらしい.
逆に言えば,そんだけ払えば作れちゃうんですね.
スゲ -
[ 内容 ]
2003年2月。
21世紀の建設業界を力強くリードする会社を目指し、前田建設内に「ファンタジー営業部」が設置されました。
受注に関し「同じパイを取り合う」と評される建設業界において、他社が一切未参入の分野、つまり奇跡的に手つかずの「パイ」が、映画、テレビ、マンガの「劇中の世界」だと気づいた時、前田建設は迷わず「空想世界対話装置」の開発に着手、見事完成させたのです。
そこに広がっていたのは価格競争だけでなく、難しい課題を解決する技術力と想像力が本当に試される世界でした。
かつてアニメに描かれた科学は今や空想ではない!
実在の大手ゼネコンが、「マジンガーZ地下格納庫一式工事」に真剣に取り組みました。
予算72億円、工期6年5ヵ月(ただし機械獣の襲撃期間を除く)で引き受けます。
[ 目次 ]
プロローグ 架空の建造物を思い描いた、すべての方々へ
1 ファンタジー営業部颯爽登場
2 汚水処理場の夕陽に咲くマジンガー
3 兜博士の遺産
4 グシオスβ3の歌が聞こえる
5 立坑の掘り方教えます
6 掘削法面は立っているか
7 水槽300tの水圧
8 ジャッキアップ超特急
9 積算はいかが
10 ファイルProject 01を提出せよ
付録「マジンガーZ格納庫・模型」
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
【配置場所】特集コーナー【請求記号】778.77||M【資料ID】10408137
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うちの会社が「マジンガーZの格納庫」を受注したら、どんな工法で、いくらかかるか? 実際に見積もりたててみました~という、ユニークな考察。前田建設のHomepageの内容を単行本化。土木の現場ではなにが行われているのかを解説するために、アニメの物件持ってくるというのは、いいアイデアだったなぁ。かなり無理矢理だが、技術的には「なんとかなりそう」なところがスゴイ。webでは、Part2として、銀河鉄道999の発着用高架橋についての見積もりも読める。
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マジンガーZの格納庫(汚水処理場)をつくるには?そんなことを思い付くのもすごいが、本気で検討しているからさらにすごい。実際に作る場合の課題や技術が専門的に記載されており、ものづくりに携わる人でも、ただのマジンガーファンでも楽しめる一冊
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捉えどころはとてもよかった。
本の流れも実際の建設の流れに従っているのだろうと感じるが実際はわからない。でも自分がプロジェクトの一員の中にいるような気持ちで話が進んでいくのが良い。
しかし何故マジンガーZなのだもっとほかのものでもよかったのではないかもしくはなぜこの案件が選ばれたのかの理由も聞きたかった。 -
仕事柄こうゆう物は興味があって、手に取ったははまった。中身は割と真面目です。荷重とかアンカーの配置など、見てて面白かった。
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子供の頃、リアルタイムで見ていたマジンガーZで憧れましたよ、プールの底からせり上がるマジンガーの姿。
大人になった今でも、地下の機械式駐車場から自分のクルマが出てくるのを待ってる時の気分は、あの頃に近いかも。
ああ、そうか、造れるんだねぇ・・・と感動した(笑)