ふたりの季節

著者 :
  • 幻冬舎
2.97
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本棚登録 : 137
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016057

感想・レビュー・書評

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  • 「あとがきにかえて」に、「幻冬舎社長の見城徹氏から1970年代初頭を舞台にした長編書き下ろし小説を書いてもらいたい」という依頼があったとのこと。断っていたが短篇でということで受けて,この長さになったとのこと。

    1970年代によく読まれた本と、音楽,映画が話題に出てくる。
    具体的なものの、入手可能性を確かめるため「まとめ」に一覧を作成した。http://booklog.jp/matome/455/kaizen

    差し障りのない話を差し障りのない範囲でだったら、
    現在と過去を行き来して、
    ベタ甘+酸味の効いた小説を作り上げるのはお手の物なのだろうか。

    ps.
    エドガー・ポオの『アルンハイムの地所』に、幸福の4つの条件が書いてあるとのこと。


    1,戸外での生活
    2,一人の人間の愛
    3,あらゆる野心からの超越
    4,クリエイティブであること

  • 誰にでも1つはありそうな、なさそうな。昔の恋人との再会によって、当時の思い出フラッシュバックなお話。
    サクサク短時間で読めてしまう。

    124ページ「始まり」は「終わり」の始まりだが、「終わり」はまた、次の「始まり」を意味する。始まったり終わったり、また始まったりを繰り返しながら、人は生きる。それぞれの幕が降りるその瞬間まで。
    この文章が、とても好きだな。

  • ”また出会う時に、でてくる思い出”

    年月がたち、
    いろんな事を体験し
    過去に気持ち共有した人と
    偶然出会う時の気持ち。


    ふとこの人とともにしたら、
    どんな私がいただろうか。

    そんな一冊です。

  • やっぱりこの人の言葉は好きだ
    月並だけれど、言葉のチョイスが本当におしゃれ!
    かつ、物語も甘くてちょっと切ない、熟しきらない果実のような味わいを持たせてくれる
    こんな恋愛もいいよね
    恋愛には色んな形がある
    それが結婚に至れば失恋に至ることもある
    ただし、それらの結果が幸せに結びつくかはまた別の話で、そこに惚れた腫れたの妙がある
    そのどれもが美しい
    小池氏の作品はそんなことを自分に伝えてくれる気がする

  • 爽やかであたたかくて、すぐに清水谷公園に行ってみたくなるくらい良かった。

  • 30年ぶりに昔愛した人と出会った。清水谷公園を見渡せるカフェで。学生だった頃遠巻きで眺めていたデモ機動隊の盾怒号…消え去ることの無い何かが残される。そんな昔の事を思い出しながらゆっくり時を過ごしていると目の前にかっての恋人が現れる。
    それぞれの人生を歩んできた二人に淡く切ない記憶が昨日の事のようによみがえり懐かしい話しに心踊る。これから二人はどうなるのかな…。また新しい恋が始まりそう。大人の恋が。

  • 昔の恋人と偶然出会い懐かしむお話。
    2人にみらいはあるのかな

  • 読みながら、森山良子の「30年を二時間半で」を思い出した。
    同じ時代を共有した人にはたまらないかも。

  • 日常にありそうな話でした。
    昔の恋人と再会して、当時を懐かしむ。
    それぞれの子供はもしかしたら恋人同士なのか…
    この後もきっと2人は続いていくのだろうと感じた。

  • ん~、読みごたえなし。こんな魅力を感じない男性と再開して、甘く回顧するなんてあり得ないなぁ。再開したら、げっ、てなりそう。

  • 10/06/14 60年代末~70年代初のなつかしい時代がよみがえる。
    12/04/04 70年代がよみがえる。

  • 久しぶりの休日をカフェで過ごしていた由香は、偶然にも昔の恋人・拓と再会する。高校3年生だった二人の恋が30年たった今よみがえる。

    小池真理子の若き頃の恋人に捧げた本らしい。

    本を読みながら40年ほど前結婚を約束しながら別れた彼女の事を思い出した。 大牟田から通勤していたクロチャン、同じ福岡のビルで働いてたシロサン。結婚するまで潔い仲でいましょうという彼女の願いを守り3年、今ではとても考えられない純情な二人でした。
    絵の勉強をしたいから別れましょう、お互いに結婚したら連絡しようねと彼女に言われ好きなまま別れた二人。
    25歳になりシロサンが結婚を知らせるとクロチャンはすでに結婚して大牟田を離れ大阪に住んでいた。
    年下の子と一緒になり生活が苦しく絵の具も買えないとクロチャンからの手紙が届いた。
    何とかしてやりたいと思ったけどシロサンは結婚する彼女に悪いとその手紙を燃やしてしまい、住んでる住所がわからなくなった。

    還暦を過ぎた今もう一度クロチャンに会いたいと思う。  

  • 70年代初頭を背景とした恋愛小説。
    名曲喫茶のラフマニノフ、シバの女王、コルトレーンなど、あの時代にトリップできる小道具が色々。

  • 内容は短く、ありきたりで呆気なかった。無理矢理、活字を大きくして感覚を空けて一冊の本にして刊行した感じで、商業主義っぽさを感じました。図書館で借りたからいいけど、もし買ってたら「お金返して」って思っちゃったかも。小池さん好きなので残念。

  • うーん。 簡単すぎ??
    後はご想像にお任せします感が強すぎて・・・ちょっと残念。

    珍しく書かれた後書きには・・・
    懐かしい恋人に、本書を捧げるとありました。

    50代になってから、10代のときの恋人に出会うなんて・・・
    少しロマンチックだなとは思うけど、あたしは勘弁してほしいなー。

  • 図書館の本

    内容(「BOOK」データベースより)
    なぜ、私たちは別れたのだろう。理由なんてひとつもなかった気がする。―久しぶりの休日をカフェで過ごしていた由香は、偶然にも昔の恋人・長谷川拓に再会する。六年前に妻を亡くした拓と、二年前に離婚した由香。それぞれの人生を歩んできた二人に、高校三年生だった頃の淡く切ない記憶が昨日のことのように甦る。30年の歳月を経て、再び出会った男女の愛の物語。書き下ろし。

    彼女の描く70年代はとっても素敵。
    30年たって巡り合った2人の午後のひと時。
    その間に30年前の歳月をなぞる構成。過去の思い出のほうが長い分、今の重みが増してくる。
    この後の二人を想像してしまう終わり方。
    雨の檻、いいかもしれません。

  • 50になったら、こんなふうに懐古してみたいなあ。

  • 偶然が引き起した学生時代の彼氏と彼女の再会。そんなに好きだった2人がどうして別れたんだろう?そして2人はこの後どうなるんだろう

    あっという間に読み終えることができる1冊です

  • 久しぶりの休日をカフェで過ごしていた由香は、偶然にも昔の恋人・拓に再会する。6年前に妻を亡くした拓と、2年前に離婚した由香。それぞれの人生を歩んできた2人に、高校3年生だった頃の淡く切ない記憶が甦り…。
    -紹介文より

  • 9月4日

  • うっとりするような出会いと恋愛の話だけど、決して、ありえない、と思わせない、自然なストーリが素敵です。

  • カフェで偶然学生時代の恋人との再会。

    1970年代初頭が舞台。

  • 小池さんらしい小説だ。三十数年ぶりに昔の恋人とあったら僕も彼女のことがわかるだろうか。

  • で、この書き下ろし小説の映像化はできたのであろうか。映像化するには、変化がない気がするが。。
    モトカレに突然再会してしまうのは、誰にだってあることで、こんな綺麗な再会だったら嬉しいんだけどね。筆者は私の少し年上、ということで、浅間山には縁が無いが、「シバの女王」には懐かしさがこみ上げてきた。

  • 1970年代に恋人同士だった由香と拓が30年後にカフェで偶然に再会する。携帯電話も何もない時代。こんな恋愛もいいなあ、そしてこういう風に再会してみたいなあなんて思いながら爽やかな気分で一気に読んだ。2009/3

  • 久々の小池作品!
    昔つきあっていた男女が数十年後に再会。
    女の方は離婚し、男の方は奥さんを病気で亡くし・・・。
    当時2人は嫌いで別れたわけではなく、となれば
    この2人は・・・。
    と話はここで終わり。
    その後が読みたいな。
    数時間あればさらさらっと読めちゃう1冊。
    行間もかなりあって、すぐ読めます。

  • なぜ、私たちは別れたのだろう。理由なんてひとつもなかった気がする。―久しぶりの休日をカフェで過ごしていた由香は、偶然にも昔の恋人・長谷川拓に再会する。六年前に妻を亡くした拓と、二年前に離婚した由香。それぞれの人生を歩んできた二人に、高校三年生だった頃の淡く切ない記憶が昨日のことのように甦る。30年の歳月を経て、再び出会った男女の愛の物語。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池真理子の作品

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