- Amazon.co.jp ・本 (118ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344017665
感想・レビュー・書評
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今まで自分の中に無かった、すごく大きくて平和的な考え方を知ることができた。
特に印象的だったのは、「Bless you」。
自分自身を健康に保つために、自分自身を怒りや恐怖から守るために、自分に嫌がらせをしたり、危害を加える人を祝福するというもの。
自分自身の心を乱すのは嫌がらせをしてくる人ではなく、その人に対する自分の怒りであるということに気付かされて、これからは自分の心を犠牲にせず、他人を祝福し許そうと思えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「社会の既成概念にあてはめて、よい悪いを考えるより、そういうふうに変わってきている社会を自分がどんなふうに利用して、自分のものにしていくのかということを考えてください」
戦争、政治、貧困、差別、災害、環境問題…情報が溢れる社会で何を信じ、何を受け入れ、何を選び行動していくかが問われる時代に、オノヨーコさんの言葉が響く。
日々目まぐるしく変わりゆく世界で新たな技術やシステムなどハード面はもちろん、新たな価値観や考え方を柔軟に取り入れ自分のものとして吸収し強かに時代を生き抜いていきたい。
お金も時間も心も自分で持てるものには限りがある。誰かの真似をして安心するのでもなく、見栄のために着飾るのでもなく、自分の心が本当に豊かになるもの、自分がそれらを使った先の誰かが幸せになるようなものへ使いたい。
・自分を大切に。経験と学びのある人生に。
・自分が今生きていること、不自由なく暮らせていることに感謝する。
・人を許し、受け入れる。
・世界中の皆が平和に暮らせるよう祈り行動する。理想でしかないかもしれないが、その小さな取り組みの積み重ねが平和実現への一歩と信じて。 -
1933年生まれ、オノ・ヨーコさんの「今あなたに知ってもらいたいこと」、2009.12発行です。オノ・ヨーコの講演やインタビューをもとに、ヨーコ自身が加筆・修正、書き下ろしたものだそうです。「歳を重ねる喜び」が特に心に響きました。<六十歳になったとき、あなたも六十歳ですねと言われても、あれ、そぉ?なんてぐあいだったけど、七十歳を迎えたときは、ここまで生きながらえたことへの誇りみたいなものを感じたそうです。やりたいことがたくさんあって、あと五十年ちょーだいと言いたいそうですw>オノヨーコさん、素朴に感じます
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名前は知ってるけど、どういう人なのか、実はよくわかっていない。そのひととなりを少しでも知ってみたいと思って読んでみた。ストレートな表現で心にすとんとおちる。
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オノ・ヨーコさんは、
世間的には「感覚的」「スピリチュアル的」な人
という風にとらえられているような気もするけど、
私自身は、作品を観ても、本を読んでも
「理論・構造的感覚的」な人が
(そもそも自分には少ない)
「感覚的」なものを取り入れようとしている、
という印象がある。(だから逆のジョンに惹かれたのかな?)
もしくは「理論・構造的」なものをベースに
「感覚的」なものをプラス(上乗せ)している?
以前は、ヨーコさんのメッセージを感覚的なものとしてしか
とらえられなかったのだけれど、
(YES オノ・ヨーコ展の頃)
今回の本を読んで思ったのは、
「知識などに裏付けされたこと(や先見の明)」を
「感覚的なヨーコ言葉に変換」して
メッセージとして伝えているんだな、と思った。
感覚的に生きている人たちの発するメッセージを受け取ると、
「言葉にはならないし、名前もついてないものなんだけど、
なんとなく、あの感覚のことね」という
受け取り方になるんだけど、
ヨーコさんのメッセージは
「この言葉の裏では、具体的にはあのことを言いたいんだな」
というのが読み取れるように思う。
とにかく恐ろしく頭の良い人なんだろうと思う…
この本はちょっとボリュームが少なすぎたのが残念。 -
わかりやすく大切なことを教えてくれる本。
真理ばかり書かれているので、
ひとつひとつ読者が自分と置き換えて
読んでいくのもいいと思う。
敵を祝福したら敵が倒れていくの、
わたしの前にはだれもいなくなってわたしは幸せになれるの、
と皮肉たっぷりに書いてある文章に
わたしも敵を思い浮かべながらにやっとしたり。
女性としての強さ。
それは生半可なものではなく、
ときに男性をも凌駕する勢いと信念と、
実行する膨大なエネルギーが必要ということ。
なによりオノヨーコはそれを行動してきた。
それをここからは感じ取ったので、
つぎは芸術家としてのオノヨーコを知りたくなった。 -
ヨーコさんの本にしては、言葉にあまり重みのない、なんだか薄っぺらい内容に感じてしまった。
・「それは、どこかのパン屋さんが作ったクロワッサンであったり、畑で取れた野菜であるかもしれない。それを口にした人たちの命が救われたり、元気になっていることもあるでしょう。作ったものが自分の手から離れ、行く先々で働いている。そのことを本人は知らない。また、知らなくてもいいという、何か運命の面白さというものがあるのです。」
・「相手の価値観を認めてあげ、許すことができれば、それは人を理解し、愛することにつながります。」
・「毎日ひとつ、心が躍ることをするのです。(略)空を見て、「あっきれいだな」と思うだけでもいいのです。ときにはあまりにも憂鬱で何に対しても心が反応しないことがあります。そういうときには、誰かほかの人の心が躍ることをしてあげてください。たとえば、あなたのお母さんに電話をかけるだけでいい。」