- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344018754
感想・レビュー・書評
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なるほど。うまく纏まった作品でした。
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学歴もなければ、金もなく、恋人もいない三十五歳の晴夫。一流マジシャンを目指したはずが、十七年間場末のマジックバーから抜け出すことができない。そんなある日、テレビ番組のオーディションではじめて将来への希望を抱く。だが、警察からの思いもかけない電話で、晴夫の運命が、突如、大きく舵を切る―。人生の奇跡を瑞々しく描く長編小説。
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負け続きでいいことなどなにもないと、拗ねた気持ちで日々を過ごしている35歳の売れないマジシャン・轟晴夫の物語である。これから自分が勝ち組になれる可能性など無きに等しいと、わが身に起こる負の要素に言い訳ばかり繰り返してきた。そんなとき、警察から電話があり、久々に、捨ててきた父親に思いを馳せる。そこからがこの物語のクライマックスである。荒唐無稽な設定ではあるが、思わず惹き込まれ、晴夫の気持ちに寄り添って一緒に感動してしまった。いい話だった、と思わせてくれる一冊である。 -
エンタメ性が高く、お目白かったです。
文体は読みやすく、エンタメやコメディの世界を扱っていて、さすが芸人さんが書いた本だなと思わされました。 -
個人的にはとても好きなお話。タイムスリップして自分が生まれる前の両親に会うのはありきたりな設定なのだろうけどとても文章が読みやすく情景も浮かんでくる。素直な気持ちになれてすーっと物語が胸に入ってきたのは不思議。マルチな才能あるなぁ。しみじみ。
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読みやすかったし面白かった。
考えてみると人ひとりの命には必ず父ひとり母ひとりが存在するし、その二人の関係というものがある。
そしてそれぞれにドラマがあるわけだ。
どんなに平凡な人にでも。
でも私は両親の若い頃には会いたくないし、当時の二人の関係も気持ちにもまったく興味ない。 -
【いいですね】
小説です。
よくある話かもしれませんが、いい感じ! -
読んだことあったけど
映画化のニュース見て全く覚えてないな…
と思ってたら図書館にあったから再読。
また忘れそうな…
でも映画化キャストの柴咲コウと劇団ひとりから
大泉洋が産まれるなんて、
柴咲コウの遺伝子なさ過ぎ‼︎
と思いまちた。 -
ありがちなストーリーと展開ではありましたが、良かったです。
「陰日向に咲く」の方が良かったとのレビューが多いですが、私は読んだ事ないので、変に期待せずに読めました。
文章も、自虐的な所は劇団ひとりらしいというか。頭の中の映像は、晴夫=劇団ひとりでした。
テレビでみる劇団ひとりは好きな芸人の中の一人ですが、彼の新たな才能を見られて良かったです。 -
2冊目の劇団ひとり。
こうやって読んでみると
文章は特別上手いっていうわけではないけど
構成力は抜群。
よく思いつくなあ。
3冊目が出たら、また読みたい。