偽憶

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 90
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019164

感想・レビュー・書評

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  • 地元民ですが、若者はこんなに訛ってない...と思う。

    方言の違和感が気になり、あまり内容に入れなかったのが残念。

  • 登場人物、ストーリー共に全く魅力が感じられず、なかなか続きを読もうという気になれずに読了まで数日かかってしまった。

  •  読んでる間は面白く読み進めたけれど、ちょっとご都合主義な結末では?
     勝手な思い込みでこんなひどいことをしたのに、甘すぎる。
     たとえその思い込みが事実だったとしても、全く行為の正当化はできない。
     読後感がよくなかった。

  • これまでのファンタジーやSFといった平山作品とは一味違った書き下ろし長編ミステリー。東山圭吾ばりのねちっこいストーリー展開で、15年前の夏休みに行われた数日間のサマーキャンプの思い出をめぐる物語が続く。第一部は、まるで境遇の異なる5人の現況とそれぞれの子供時代、サマーキャンプをめぐる思い出話。成長してまるで水と油のように姿形と境遇を変えた男女が、共通の思い出を語り合ううちに次第に目立たなかった一人の少年の不在に気づいていくあたりから、ミステリーらしく変貌を遂げていく。第2部は解決編。こちらも一般のミステリーとはやや異なる展開。ひとつのささやかな事実をめぐって、人生を賭けてしまう人間がいるという不可解さ。そして、人が無意識に行う行為とその及ぼす影響。また、その意味を問うことが事件につながる不可思議さ。人間の根源的な「罪と罰」を問い、人の記憶の曖昧さを突く、ややヒューマンな書きっぷりは、どこか既視感を覚える内容だ。

著者プロフィール

平山瑞穂(ひらやま・みずほ)
小説家。1968年、東京都生まれ。立教大学社会学部卒業。2004年に『ラス・マンチャス通信』(角川文庫)が第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。著作には、『忘れないと誓ったぼくがいた』(新潮文庫)、『あの日の僕らにさよなら』(新潮文庫)、『シュガーな俺』(世界文化社)、『プロトコル』(実業之日本社文庫)、『マザー』(小学館文庫)、『四月、不浄の塔の下で二人は』(中央公論新社)、『午前四時の殺意』(幻冬舎文庫)、『ドクダミと桜』(新潮文庫)、『さもなくば黙れ』(論創社)など多数。評論に『愛ゆえの反ハルキスト宣言』(皓星社)、エッセイに『エンタメ小説家の失敗学』(光文社新書)など。

「2023年 『近くて遠いままの国 極私的日韓関係史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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