なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか

著者 :
  • 幻冬舎
3.30
  • (6)
  • (34)
  • (46)
  • (14)
  • (1)
本棚登録 : 319
感想 : 47
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344021228

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 為替の先物取引とこが面白かったかな(^ ^)

  • 感覚的に円が高すぎると思っていたことを、そういうことか、と説明してくれるj本。

  • 「円」資産のみでは危険すぎる! 国力が弱いのになぜ円は強いままなのか。2012年に国債・円・株が暴落する理由や、個人が資産を守る方法、そのために重要な為替の知識などを解説する。

    著者の10年前の本は「1ドル200円で日本経済の夜は明ける」。そんなに前から円安になると言い続け、でもハズレっ放し…と思いながらこの本を読んだら、「円安になる」のではなく「円安にしろ」と言い続けていたと主張する。その円安への提案のひとつは「マイナス金利」。ちょっと弱くないか。
    (C)

  • 大局的に見ればニクソンショック以降円高を突き進んでいるので、このまま1ドル40円になってもおかしくないと主張する論者も多い。でも、景気死んでるのになんで円強いのおかしくね?とも思ってた。そんなときに見つけたこの一冊。

    そんなわけで今日も為替見てみたら81円を突破している。このあとどっちに転ぶにせよ、怖いのでドルを買っておいた。
    分散投資は俺の資産形成の基本なのでな。

  • やっぱり藤巻さん凄い。

  • 「弱い日本の強い円」とは異なり、為替は国力であり、国力回復のため円安に進むべきであるという視点で書かれています。
    これだけ円高が進んだ今、円安に向かうという考えは当然で、あまり面白くありません。しかしながら、円安論と円高論のどちらが"正しいか"と問われると、やはり僕は円安論信者。
    円安に向かうとわかっていながら、なぜ日本人は円資産を持ち続けるのか?という危惧のもと、どうやって資産を守るのかが書かれています。

    日本は韓国と同じ道を歩むのか?財政破綻により大金持ちと貧乏が入れ替わる時代がくるのか?はともかく、時代を上手く乗り切り、財産を守り、明るい未来を迎えるために為替知識が必要なのは言うまでもない。

  • 外貨預金のすすめ。今金融資産の3分の1位は外貨だが増やすべきか。

  • 巻末の為替に関する解説は、分かっていないことにいろいろ気付くことができてためになった。
    今後円高が続くと日本経済が大変な状況に陥ることは想像できるし、また現在の円高が実力不相応であることは自身も十分に感じていたところではあるが、さてその問題を解消するための方策が手遅れ段階にあるという著者の説明にはただただ不安を覚えると共に、さてそれではどうなってしまうのであろうか、どうすればよいのかと…自作に期待。

  • 藤巻氏の考察があたりかはずれかはわからない。が、円安になると困る人達が日本の実務の中枢部にいることは予測できる。たぶんあの組織…。

  • 私は個人的には円高は日本の国力が最高だからとは思いませんが、他国(全体としてみたユーロや米国)と比較して「まし」な状態にあるという市場の判断の結果だと思っています。これは多分に、三橋氏や増田氏の影響を受けていると思うので、それと対極にある考え方を務めて把握するようにしています。

    この本はそれに最適の本で、銀行でディーラー業務をされていた藤巻氏の書かれた本です。いずれ円安となる円資産のみでの資産運用では危険なので、米ドルを中心とした資産構成にすべきというのがポイントのようですが、それに至る考え方も紹介されていました。

    今後10年以内にはどのような考え方が最適であったかがわかると思いますので、それらを楽しみにしながら社会人生活の後半を過ごしていきたいと思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・今、ドルを買うのは、日本の財政破たんに対処する保険と同じである(p21)

    ・規制ばかり、大きな政府、結果平等主義の税制の国は社会主義国家で、その反対が資本主義国家である、日本は社会主義国家(p22)

    ・円高の理由は、1)日本が社会主義的な国家である、2)日本人があまりにも海外投資をしないから(p23)

    ・日本で米国債を買うお金は、米国のドル金融市場から借りてきている(p29)

    ・財政破たんするから円安になるとも言えるし、財政破たんを回避するためにインフレになるから円安になるとも言える(p62)

    ・資本運用は、世界最強の国、米ドルに避難させるのが基本、余裕があれば、カナダ、オーストラリア、スイスフラン、英国ポンド
    (p66)

    ・年寄は海外分散投資、若者は英語学習がポイント(p86)

    ・1480兆円の個人金融資産の2%が海外資産に移れば30兆円になり、すると金融機関が国債を買うお金がなくなる(104)

    ・固定相場制は経済発展には必要な仕組み、通貨が安定しないと、経済発展に必要な外国資本が入ってこない(p117)

    ・日本の会社はいくら円高になっても本社は残し、工場は海外移転するのでブルーカラーの人たちは仕事を失う、これが東京と地方との格差問題である(p133)

    ・円で運用しようが、ドルで運用し、先物のドルを売って円で確定させようが、同じ利益となるまで、ドル/円の先物レートが下がる(p202)

    2012年2月5日作成

全47件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1950年、東京生まれ。一橋大学商学部を卒業後、三井信託銀行に入行。80年、行費留学にてMBAを取得(米ノースウエスタン大学大学院・ケロッグスクール)。帰国後、三井信託銀行ロンドン支店勤務を経て、85年、米モルガン銀行(現・JPモルガン・チェース銀行)に入行。東京屈指のディーラーとしての実績を買われ、当時としては東京市場唯一の外銀日本人支店長兼在日代表に抜擢される。同行会長からは「伝説のディーラー」と称された。
2000年、モルガン銀行を退行後、世界的投資家ジョージ・ソロス氏のアドバイザーなどを務めた。1999年より2012年まで一橋大学経済学部で、02年より09年まで早稲田大学大学院商学研究科で非常勤講師を務める。13年から19年までは参議院議員を務めた。2020年に旭日中綬章を受章。日本金融学会所属。現在、㈱フジマキ・ジャパン代表取締役。東洋学園大学理事。

「2022年 『超インフレ時代の「お金の守り方」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤巻健史の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×