動じない。

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022065

作品紹介・あらすじ

持てる力を存分に発揮する方法、揺るがない軸の作り方、人を育てる教育、正しい練習法、…名将たちが今こそ伝えたい人生の本質。

感想・レビュー・書評

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  • 動じない

    臍下の一点(せいかのいってん)

    下腹に力を入れても力が入らない箇所 に意識をおく
    keep one point

    波を沈める
    頭に気持ちがあるうちは気がでない
    一瞬のスピードがほしい
    一瞬のうちにできているか
    (ぶれない、揺れない)

    眠れない時は足先から気がビューっと出ていくのをイメージする

    静かな池の水
    (仕掛けられたら)押されたら吸収する
    知らんぷりして自分のやり方で打つだけ

  • 以下、とても心に響きました。

    *動の中の静を体得する
    *打ちたい打ちたいと力を入れれば入れるほどボール本来の姿が見えなくなる
    *単に「ああしろこうしろう」ではダメなんです。「この形を覚えなさい」
    ではなくて「こういう動きをすれば、絶対に更なるよ」と言う理詰めといいますが
    動きの流れの中で教えると、本当にそうなって。
    *運動というのは、 一連の流れが一瞬のうちに出来なくてはいけません
    *一番いい具合の「静」の実施を掴め
    *体を動かす・・心が緊張するから体が緊張します。身体の力みを取るには身体のことだけでは解決できません
    心の状態を正しく把握し、心を鎮めることが必要なのです
    *心が静まっているとき、我々の意識は下腹に静まています。それに対して、意識が頭のほう、もしくは肩や胸などを上体に
    上がることがあります。怒ってカッカしているときに意識はどこにあるでしょうか・・・・いずれにしても意識が上がってしまいます
    心を鎮めることは、心の動きを鈍くすることではありません。心を鎮めることで、心の動きをより活発になります。
    *停止状態

  • 王さん、広岡さんの元プロ野球選手と合気道の藤平さんの鼎談が収録された書籍。

    個人的には、ゆとりを持つ事が全ての物事において重要であるという考えであったので、そういうところの琴線に触れたのか、読んでみた。

    内容の抜粋がとてもいいので、メモ
    ・力に頼るのではなく、力の抜き方を知る
    ・最も望ましい形を先に作り、一瞬で移る
    ・どんな球が来ようとも「知らんぷり」して待つ
    ・無意識にできるまで正しい練習を繰り返す
    ・無心で物事に取り組む人こそ「伸びる人」
    ・「氣の呼吸法」で深く静かな呼吸を身につける
    ・プラスの言葉で潜在意識をプラスに保つ
    ・猛練習で疲れ果てたときこそ、わかるコツがある
    ・優れた指導者は話術でやる気を引き出す
    ・教えるとは「気づかせること」

    最近、スポーツのプロフェッショナルの書を多く読むのだが、けっこう暗示的に「氣」の使い方に関してが書かれているような気がしている。
    本書では合気道なので、「臍下の一点」といった言葉に集約されている。
    現代の世の中は、どこか力んでいるような風潮があり、若干の息苦しさを覚える気がしている。
    そういう中で、力の抜きどころをみんながもっと理解して会得すればよりよい社会になるんじゃないかなぁと、雑に思うなどした。
    後半からは指導における内容になるんだけど、これはこれで参考になる箇所も多かった。
    技を会得して使うというプロの話は直接は活かせない面も多いが、抽象化したエッセンスは共通だと思うので、何かしら活かせればいいな。

    ■目次
    第1章 どんな変化球にも動じない「静」の境地
    第2章 「臍下の一点」に心を静める
    第3章 教える人と教わる人の信頼関係
    第4章 「リラックス」こそ最強
    第5章 「氣の呼吸法」で「氣」を出す
    第6章 「必ず、できる」を信じて

  • 試してみないとなんとも言えない話だった。
    肉体的には充実していて(ビジネスマンでいえば必要なスキル的には充実していて)それでいて成果をあげれない、ムラがあるという人は、この本を読むと気づきがあるかもしれない。

  • 世界の王選手、西武の広岡選手、あと藤平新一という気の達人の対談集

    いかに力をぬくか。気を抜くのではなく、力を抜く。
    野球だけではなく、ビジネスマンにも役に立ちそうな気がする。

    新しい技術を追い求める精神力のようなものが気を体得することでいけるのではないか。
    筋トレで部分、部分を鍛えるのではなく、全身をしなやかに気のみなぎった身体にすることのほうが
    いいような気がしてきました。

    とにかく呼吸ですよね。自分の身体をどうしたいのか。
    考え続けよう。

  • プロ野球の重鎮と、心身統一合氣道会長の鼎談

    呼吸、姿勢、態度の大切さ

    それを支える繰り返しの鍛錬

  • 王さん、広岡さん、そして心身統一合氣道の藤平さんの
    対談。プロの世界において正しい練習法、身体、心の
    使い方について語り合う。
    正しい努力を効果が出るまで「もうひと踏ん張り」する。
    必ずできると信じてやりぬくことの大切さを気付かされる。

  • 今から22-3年前に読んだ「氣の威力」の著者、籐平光一先生のご子息、信一氏と王貞治氏、広岡達朗氏の3氏の対談形式の著書。王氏は2006年第1回WBC日本代表監督として日本を優勝に導いた、かつての世界のホームラン王。広岡氏はプロ野球界でヤクルト、西部を日本一にした名監督。

    素晴らしい成果の裏にある不断の努力の凄さを教えられた。理論に裏付けられた正しい練習をとことん反復練習するということがいかに重要か。王氏は言う。「普通のことをやっていて特別になろうなんて甘すぎます。特別なことをやったって特別になれるとは限らないんですから」

    それに伴う日頃の正しい姿勢が大事。「意識を下ろす」つまり「臍下の一点」を意識することで重みを下にもつ。まさに緊張時の「上がる」の正反対。米大リーグのドジャーズで指導に当たった籐平信一氏はこれを英語で「キープワンポイント」と教えていたという。

    かつて東京で習っていた心身統一合氣道の四大原則にその極意が謳われている。

    一、臍下の一点に心をしずめ統一する
    二、全身の力を完全に抜く
    三、身体の総ての部分の重みをその最下部におく
    四、氣を出す

    この歳ながら改めて合氣道を学びたいと思う。

  • 巨人の強さの原点は、合氣道にあったとは!

    以下、メモ
    臍下の一点に心を静める
    臍下の一点に水を張って、波立たせないようにスーッと動く
    眠れない時は足の指の先から、氣がビューッと外に向かって出ているイメージを持つ
    ボールをよく見えるようにしようと思ったら、自身が静かな池になればいい

    心身統一の四大原則
    臍下の一点に心をしずめ統一する
    全身の力を完全に抜く
    身体の総ての部分の重みをその最下部におく
    気を出す

    マイナスの観念がよぎった瞬間に、ふっと息を吹いて吹き飛ばしてしまう
    「潜在意識をプラスにする」潜在意識にマイナス感覚をため込まないで、プラス思考を、プラスの観念をためておく。
    よく笑うことでプラスの観念が潜在意識に入る
    マイナスの言葉は必ずプラスの言葉で言い直す。
    教えるということは気付かせるということ
    相手が理解できない時に無理矢理分からせようとしないで相手が気づくまで待つことが大事
    教える方が感情的になってはダメ。教える方がまず心を鎮めなければならない

  • 現役時代から合気道を取り入れていた王貞治氏と広岡達朗氏、そしてこの二人の合気道の師匠の子息の鼎談。
    野球の技術論と合気道についての話が中心ですが、野球以外のことにも通じるものがあり、参考になりました。
    以下メモ
    ・心が身体を動かす
    ・正しい姿勢とは自然な姿勢
    ・臍下の一点。臍の下、下腹の力のはいらないところ、そこに水を張ってこぼさないように
    ・頭に気持ちがあるうちは氣が出ない。意識を下ろすことが大事
    ・揺るがない軸があれば、どんな場面でも対応できる。
    ・無心で物事に取り組める人が伸びる人
    ・力の使い方とは力の抜き方

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著者プロフィール

王貞治

一九四〇年東京都生まれ。早稲田実業学校から読売巨人軍に入団。七七年に世界記録となる通算七五六号本塁打を放ち、初の国民栄誉賞を受賞。数々の記録を打ち立て、八〇年に現役引退。巨人監督(八四~八八年)を経て、ダイエー、ソフトバンク監督(九五~二〇〇八年)、〇六年にはWBC日本代表監督を務めた。現在は福岡ソフトバンクホークス球団取締役会長。

「2020年 『野球にときめいて 王貞治、半生を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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