- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344022409
作品紹介・あらすじ
石神井台警察署の清水刑事は、ある警察署の受付で見覚えのある女性と出会う。彼女は、清水が担当したひき逃げ事件の被害者遺族だった。親友が行方不明のため、捜索願を提出しに来たという。「不倫の果ての失踪に違いない」と担当刑事は言うが、清水は強い違和感を覚える。そして、ひとり捜査を始めるが…。大切な人を守りたい-そう願う男がいた。人生をやり直したい-そう悔む女がいた。二人が出会った時、運命の歯車が狂い始めた。
感想・レビュー・書評
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天野さんの作品は不穏な空気をまとっていて一気読み。旅先で失踪した親友、住宅地でのひき逃げ事故。二つの事件が結びついていく。認知症、介護、不倫など人間模様が渦巻いて謎をよび、前半はとても引き込まれて読みました。中盤は少し中だるみした感じ。動機がちょっと弱い感じもしました。認知症の母親の日記には泣かされました。
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2022/12/24
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ちょっとできすぎかな。ひき逃げと失踪事件の繋がり。
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じっくり読ませる推理小説をであはあるが,前半の期待感にくらべ,最後の謎解きはもう一つかな.
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旅行先から戻った葉子が行方不明になった。
旅先でお土産を選んでいた葉子が家出をするとは思えない。彼女はどこに行ったのか。
2つの事件が微妙に絡まりながら話が進みます。
視点が少しずつ変わること、登場人物が多いことに、混乱しましたが、先が気になりながら、面白く読みました。
最終的には、誰も裁かれることなく終わった事件となりましたが、被害者遺族の心情を思うと複雑です。
特に、千里は許し難い存在になるのではないでしょうか。
引越し時の千里の涙には、同情する気にはなれませんでした。
誰が悪いと決めてはいけないと思いますが、やっぱり私は千里が罪深いと思ってしまいます。 -
「老いる事は罪なのか」
帯にあった言葉だが、この本の中で老いについてはアクセント程度の意味しかない。
長期入所している老母のもとへ、週に2回は会いに行く息子。だが妻は全く顔を見せない。
ある日、遅く帰宅した夫に妻が文句を言った事で夫の感情が爆発。夫婦は別居状態に入る。
だが小説の主題は、夫の義妹(妻の妹)の行方不明と義妹の友人の夫の事故だ。
詰め込みすぎて錯綜していると感じながら読み終えた。 -
一気読みしたが火サスレベルのお話だった。
宮部みゆきに比べると読後に胸がざわつくような感じはない。誰にでもあるかもしれない深層心理を描ききれていないからだろうか。 -
途中までだらだら長すぎてイライラ。
終盤になって、どうなるのかハラハラしました。
正直、折原夫婦と母親。妻が特に嫌い。
そんな嫁だったら離婚されても仕方ないよね。