- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344025240
作品紹介・あらすじ
就職・転職を考えたときに読むこれからの仕事選びのバイブル!GMOインターネット、オプト、パーク・コーポレーション、ワークスアプリケーションズなど23社の経営者が語るハッピーな働き方。
感想・レビュー・書評
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献本でいただいた一冊、23名の“ベンチャー企業”の中の人へのインタビュー集となります。ターゲットは、就活中の学生さんや、20代前半の方向けかな、と感じました。
“大手企業に入れさえすれば、将来は安泰
という時代はとうに終わっている”
今から振り返れば、私の世代(アラフォー)はバブル崩壊後、終身雇用が崩れ始めた時代でした。ただ、中にいる時はそんな事を意識せずに「大手=安定」志向はまだまだ強かったと思います。
“社歴や規模とは関係なく、
何かをゼロから創り出そうとしている企業を
ベンチャー企業だと考えています”
だからと言って、ベンチャー企業礼賛かと思いきや、決してそうではなく。あくまで選択肢の一つとして、様々なベンチャー企業家の事例がまとめられていて、ベンチャー企業と大手(安定)企業、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、話されているのがわかりやすく。
個人的にスルッと落ちてきたのは、“ミッション遂行型”と“ミッション創造型”の違いでしょうか。前者は大手向き、後者はベンチャー向きと話されてはいますが、どちらも必要な人材であるとの点は確かにな、とも。また、人材の多様性を担保できるのは、規模から言っても自然と大手企業の方が強くなるでしょう。
“組織は社長の器以上に大きくはならない。
社長が学び、成長しない会社は社員が気の毒だ”
そして、こちらはなかなかに示唆的だなぁ、、とも。どんな形であれ、学ぶことを忘れてしまっては成長は無いなぁ、、なんて、“生涯学習”へのアプローチを模索している身にとっても、響く内容でした。
“教育でないと世界は変わらない”
「いつでも、どこでも、誰にでも」、“学習の機会”を提供する場を設けたい、なんて風に考えさせられた一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全体的に退屈だが、安定に対する定義付けは新しい角度で勉強になった。
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全部で23人の社長インタビュー。
尺が足りない。一人一人の熱意が伝わら無かった。残念‼️ -
これから就職活動を始める
大手企業かベンチャー企業かといった選択で悩んでいる学生にオススメしたい一冊。 -
http://kashiwabaray.com/blog/index.php?itemid=391
ベンチャー経営者23人のメッセージが収録されています。これから就職する人、今の仕事に悩んでいる人におすすめできる1冊です。
■自分の根っことなるものを見極める
自分の「spirit(=土)」を徹底的に掘り下げ、根っこさえわかれば、土深く根を張った草木が方々で芽吹くように、これまでのキャリアに制約されることなく、自分の得意分野ややりたいこと、自分に見合った仕事がいくつも見えてくるはずです。
良質な土壌が一朝一夕ではできないように、自分の根っこは、たった数カ月で育てることも、見つけることもできません。生きていくことはエレベーション(=自己研鑽)です。自分ができないこと、うまくいかないことにチャレンジし、壁を乗り越えていく過程を楽しんでください。時間がかかっても、自分が人生を懸けて目指す方向と仕事のベクトルが一致する根っこを見極めてほしいと思います。
私が尊敬するランディ・パウシュ氏も卒業式の送るメッセージの中で、夢中になるものを探してくださいという言葉を残している。いろいろな面白いことにチャレンジする人生を歩んでいきたい。
■頼まれごとは、まずやってみる
いま社長という立場にいることは、奇跡のように思います。すべては周りの人にご縁をいただき、愚直にひとつひとつ取り組んだ結果だと思います。そのときはピンと来ない頼まれごとや仕事のオファーでも、ありがたくやってみるということ。それが新しい道の入り口かもしれないのです。
ご縁は大事にしたいものである。時間は有限であることは忘れずに、でもなるべくご縁はチャンスだと捉えて、なるべくやってみるようにしよう。
■当たり前のことを大切にする
私の信念は「立派なビジネスパーソンになる前に、立派な大人であれ」。「結果さえ出せば良い」という考えは嫌いで、まずは立派な大人になってほしい。立派な大人とは、当たり前のことをバカにしない人。
まずは1人の人間として立派な大人を目指そう。ただ、成果だけ上げられればいいというわけではないのだ。
【1読書1アウトプット】
立派な大人になる -
「10年後に後悔しない働き方」
23社の経営者が語るハッピーな働き方。
本書に登場するベンチャー経営者達は、ベンチャーの意義についてこんな言葉を残しています。
☆自分と会社の成長がリンクするのが醍醐味/株式会社ブラス河合氏
☆大胆な権限委譲を受ける事で人は圧倒的に成長出来る/株式会社東京一番フーズ坂本氏
☆成長機会を自ら摑むベンチャーの文化/株式会社ネオキャリア西澤氏
イノベーションと成長がベンチャーのキーワード。しかし、必ずしも全てのベンチャーにこの2つを掴める環境があるとは限らないのは要注意です。就職活動では、伸びているベンチャーを選ぶべきですね。
登場する会社は、規模的にベンチャーではありません。しかし、気概と言う面ではベンチャーなんでしょう。就職活動中に知った企業は、ワークスアプリケーション、マーケットエンタープライズ、オプト、ピーアンドエフ、等。
個人的に、面白いなと思ったのは、アイパッションでしたね。確か、伸びているベンチャー、評価の高いベンチャーのみを対象とした就職サイトをやっていて、経営者達と立食をしながら話を聞けるというサービスを学生達に展開していたかと思います。あれは良かったです。
本書の中で一番印象深かったのは、角南圭CEO(株式会社うちナビ)の章です。ベンチャーではなく大企業を後押しするのは、本当に学生を思ってのこと。
“ベンチャーの資源は社長しかなく、社長が社員の教育に関わらないと彼等が成長できない。社長が教育熱心では無いベンチャーは行くべきではない。”
“200、300規模のベンチャーなら目標となる上司は2、3人くらい。ノリや勢いで仕事をしているベンチャー管理職はたいしたことはない。分厚い教育で指導された大企業の管理職を上司にした方が良い。”
等、ベンチャー経営者としてではなく1人の経営者、大人として助言しています。そこが良いです。
しかし、一番素晴らしいなと思ったのは、日本の国力の源泉は教育であるとして、最終的には教育の仕事に携わり、教育機関を作りたいと言う夢を持っている事です。人を慮った経営の先にある夢を是非達成して頂きたいです。
ベンチャーを選択しようかなと思っている学生は読んでみても良いかなと思います。
また、何をいつどこで誰とどうやってやるのか、それを考えた上でベンチャーが適切ならベンチャーを選ぶべきかなと思います。