- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344028999
感想・レビュー・書評
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裏千家の前家元の千玄室さんが、今の日本を憂い、お茶を通じて日本人の心を伝えてくれる。
例えば「わび・さび」については。「わび」とは「正直に慎み深く、おごらぬさま」と、「さび」とは、「人に認められよう、褒められようと思うのではなく、己を省みて慢心しない姿勢だ」と。すなわち慢心しない心の美しさが「わび」、古びた味わいに美を見出すのが「さび」だと・・・。
そして、いくつ何十になっても、“食わず嫌い”は人生を狭めます。
求めなさい。そうすれば、与えられる。
探しなさい。そうすれば、見つけられる。
門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。
誰でも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。
(イエスの言葉)
年年歳歳 花相似たり
歳歳年年 人同じからず
枯れてなお、古木に花を 咲かせることができます。
千玄室さん、1923年生まれ御年百歳、お元気でご活躍でおます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
茶の湯の世界で一番力あるなと思うのはこの人。もう100歳なのか。海軍の特攻要員だったのは初めて知った。
茶に込めるべき心構え、茶の世界観、茶の醍醐味、日々の心がけ、日本の心などなどについて。世界平和を祈りつつ尖閣諸島を守るために戦う気概は持っていることや、進駐軍に茶を飲ませつつ無作法者は怒鳴りつけて追い出す父の話も印象に残った。 -
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言っていることは間違っていないし、著書がこれまでの人生経験から得たことを端的に伝えている内容なので非常にわかりやすいのだが、正論を正論のままド直球に伝えているためか、心にずどんとは刺さらない。結局、伝えている内容そのものはそこまでとっぴなことではなく、昔から大事だといわれていることを誠実に実践しなさいということ。ただ、著者が戦争体験者であることもあって、昨今の日本を批判したりする内容もたまに入ってくるので、そこが気になる人は気になるかも。
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お茶を初めて約2年。僕は表ですが,少しは千さんのおっしゃっていることが分かるような気がします。