- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344030084
感想・レビュー・書評
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下北沢の街の雰囲気、カルチャーは確かに吉本ばななさんにとてもフィットしていると思えたし、このようなエッセイからも吉本ばななさんのスタンスや考え方、物事の捉え方が滲み出ていてやはりとても好きだなと思えた。
二度と戻らない日々を懐かしく思い出しながらも前を向き、今を生きること。
神様のイタズラみたいな偶然が人生を面白くしてくれること。
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下北沢は思い出の街だし、現在進行形かな。
昔主人が住んでて、結婚前はしょちゅう行ってた。
そして今は息子が住んでるし。
いろ~んなお店があって、いろ~んな人たちが闊歩してて、その中には吉本さんもいて、吉本さんの日常が繰り広げられているんだろうな。
私は今度いつ息子に会いに下北沢に行けるかな~ -
面白かった!
この人の人生観好きだと思う。
文中の、
「自分にとっての学校というもののあまりの意味のなさにすっかり失望して、学校というシステム自体に参加する気がなくなっていた。」というところ共感してしまう。
「安心できる制度があり、ある程度一生守られているけれど、ある一定の決まりを超えたら全部だめになるよ、だからおとなしく同じようにしていてください、という雰囲気」が、もちろん今の日本のスタンダードなもので、私はいつもそれを意思とは関係なしに超えてしまったりする人間だから嫌だったのだけれど、それを「単純に面白くないから私はそこに入れない」と名言しているところが強くて好きだなと思った。切羽詰まったわけじゃないそんなゆるい理由で迎合しない意思を示す人っているんだな良いな〜〜〜と。 -
私の(漠然とした)憧れの街である下北沢のお話。吉本ばななさんが下北沢で体験した出来事のエッセイ本。
きっと、この本で描かれているのは少し前の下北沢が多くて、自分のイメージする下北沢であるカルチャーが混在しててそのカルチャーを愛する人が多くいる街が、そっくりそのまま描かれていて読んでいてワクワクします。
そして、この本には愛とパワーがあって、読んでいてほっこりします。押し付けがましいものではなくて、生きる上で培われてきたような愛とパワーが素敵です。 -
「住むところ」で自分自身の人生も少なからず変わっただろうなと最近特に感じていましたが 「選べなかったほうの人生を夢見ることはできない。
でも、選べなかった人生が私に微笑みかけてくれるとき、いつでもその人生に恥じないようにあることはできるかもしれない。」(本文より)
この一文で少し救われた気持ちになりました。
ばななさんの上の階にぶたが住んでいたり(笑)
お風呂に入っている時、上の階で同じく入浴中のトータス松本さんの歌声が聴こえて来たり そんな裏話も羨ましく思いながら、微笑ましく読ませて頂きました。 -
20210226 そういえばそんな街だった。下北沢にはみんなそれぞれの想いがあるのではないだろうか。私も大学時代と社会人の、最初の何年かお世話になった記憶がある。今は無理かも知れないが落ち着いたら行きたいと思う。まだあるかなと言うお店がいくつかある。
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ご近所の先輩、半引退が気になる。
バリバリ書いて欲しい。 -
そう、下北沢は昔はゆっくりしすぎた感じの雰囲気で、本とお茶が飲めるところが結構あって、八百屋さんがあって(懐かしい!何年前だろう。小さい頃、おじさんがよく飴をくれた!)、魚を食べるには意外といい場所。
「私は、世界が彼のお店のような、時間をかけて創られて行った場所をなくしてしまうような方向に流れたことを悲しく思う。いつかまた流れは戻ってくるかもしれないが、あのお店はもう戻ってこない。
何を得て何を失くしたかだけには、自覚的でいたい。
そして私は、彼はきっとこの期間の私に神のようなものがつかわした天使なのだと思っている。
一度でも誰かの天使になったひとは、きっと幸せになる。そう信じている。」
自分に染み込んで欲しい言葉。
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吉本ばななさんのエッセイ本。
子育て中の人にぜひ読んでもらいたい。この一日一日を、大変だけど大切に生きようという気持ちが受け取れる本です。人生への考え方にとても共感するところがあり、大切にしたい1冊になりました。 -
彼女の本を読んだのはおそらくTUGUMI以来。
下北沢に長く暮らしている吉本ばななのエッセイだが、私自身も7年ほど小田急線沿線に暮らし、定期券でよく下北沢に行っていたので、懐かしくてこの本を手に取った。
しかし、図らずも、私が読書を疎かにしていたことに、この本から気づかされた。
私がそこはかとなく気づいていたことがすべて言葉として表現されていたから。
なんか悔しい(笑)。
やはり同世代だし(あちらが少しお姉さんか)、老いていく親のこと、昔を思い出すこと、読んでいていろいろと切なくなる。
みんな同じなのだな、と。 -
「下北沢について」のエッセイ
なのに「映画の話」のほうが興味があった(笑)
今までに映画化されている作品もいくつかありますが ばななの小説はすごく細かな部分が重要だったり 言葉のニュアンスだったり 読み手の受け止め方も様々だったりと この世界観を映像化するのはどうなんだろう???と 心中複雑な気持ちであえて観ないようにしてきた
でも そんなこだわりを捨てて楽しみたいな という気持ちに少しずつ変化してきた
「白河夜船」映像作品としても観てみたい! -
エッセイ。
地元ネタの、よしもとばななの生活が見える本。
ただ、別に読まなくても良かったかも…。
札幌市の図書館で借りた本。 -
色々切ない気持ちになる本だった。
下北沢、どんどん変わって来てて久々に行ったら駅とかもう昔の面影が跡形もなくて呆然とした時のことを思い出した。
昔はもっと生きやすい世の中だったよなあ… -
下北沢に詳しい人は、いいんじゃない。あと音楽に興味がある人。ただ、下北沢についてだけ書かれいるわけではなく、それなりに吉本さんの考えとかお友達との交流について、楽しめました。とても面白いってわけでもないけれど、そうね〜とか、吉本さんぽいねえ〜とか。さらりと読めます。
シーナさんが出てきてびっくりでした。 -
商売は総ちょっぴり詐欺になってしまった時代 っていうのはしみじみ納得
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人の道に反してはいけないよと思う。
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下北沢、家、暮らしにまつわる色々な思い出がつづられていて、さらさら楽しく読めました。
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うーん。普通。
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よしもとばななさんの下北沢についてのエッセイは私の人生とシンクロしててしみじみとしながら読みました。よしもとさんが独身時代の頃たぶんすごくよく下北沢に行ってたかも。大阪から移り住んですぐだったので、普通に時任三郎が歩いてるよと聞いて驚いたり、意外と泥くさい場所があったり、すごくオシャレだったりと、とても魅力的な街でした。そしてよしもとさんの仮面ライダーやウォーキング・デッドが好きなところ、お気に入りの本屋さんでの幸福感はまるで私の気持ちを代筆してもらったかのように感じられました。