ばななさんのエッセイがとても良すぎる。
今までたくさんばななさんのエッセイ本を読んできたけど、この本はまた一味ちがう面持ち… 不思議と小説を読んでいる気持ちになっていたり、哀愁や郷愁のような深みのあるしみじみした感情に浸かり、自分の過去を自然とよい気持ちで振り返れる。好きだ。
ばななさんの角度からみる世界がすき。何気ない風景がとても愛しい物語にかわる。ただきれいなばかりでもない、生きるって、そういうことだよな… と静かに納得して、じわっと胸にひろがる。ばななさんは、頑張れー!という言葉でなく、エッセイ全体から匂い立つもので希望やパワーをくれる。
読んでみたらいま考えてることとのシンクロ率が高めだったので、ときにザックリとくるのだけど…おなかに力を入れてひとつひとつ大切に読みたい。よく、本から一文抜粋メモとかするのだけど、この本はエッセイひとつまるごとメモしたくなるくらい濃密な本だと思った。
ここんとこ読んでた本のなかでも激推しすぎる。家族のこととか、むかし仲良かったひととか、むかし住んでた場所のこととか、故郷とか、よく思い出したり考えたりするひとには、ぜひ読んでもらいたい。
※気になった箇所はめもに。
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2017年1月24日
- 本棚登録日 : 2017年1月24日
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