ディレクターズ・カット

著者 :
  • 幻冬舎
3.15
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  • (17)
  • (3)
本棚登録 : 365
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344031678

感想・レビュー・書評

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  • 4.0 初めての作者。前半、読み辛く感じページが進まなかったけど後半は一気読み。予想外の結末。良い意味で裏切られた感じ。

  • テレビのワイド情報番組の人気コーナー「明日なき暴走」で紹介された、若者たちが繰り返す無軌道、無分別な言動・行動が、じつは下請け番組制作会社の有能な突撃ディレクター仕込みのやらせだとわかったとき、無口で不器用かつネクラな若い美容師が殺人鬼へと変貌する。
    さらに視聴率アップを狙うディレクター自身が加速度的暴走を開始。
    静かなる殺人鬼は凶行を重ねる。
    警察の裏をかいて事件を収拾し、しかもそれを映像に収めようとするディレクターの思惑どおり生中継の現場に連続殺人鬼は現れるのか!?
    (アマゾンより引用)

  • 冒頭、息継ぎする間もないような言葉のつなぎ方になれなくて一瞬戸惑った

    長谷見があまりに自分勝手でちょっと引いてた
    最後どう落ち着けるのかなーと思って読み進めてたけど、どんでん返しに3回くらい驚かされてしまった

  • 面白かった。一気に読むにも ちょうどいいボリューム。

  • だいぶ好き。
    この人の他作品、読んでみよう。

  • 報道ワイド番組の人気コーナー「明日なき暴走」で紹介される、若者たちの繰り返す無軌道、無分別な行動が、じつは下請け制作会社の有能な突撃ディレクター仕込みのやらせだった。やらせディレクターはさらなる視聴率アップを狙い加速度的暴走を開始。職務停止に追い込まれながらも、警察の裏をかいて連続殺人鬼とコンタントをとり、しかもそれを映像に収めたいディレクターの思惑どおり、殺人鬼は生中継の現場に現れるのか!?
    -------------------------------------------------

    「葉桜の季節に君を想うということ」でファンになりそれ以来の作品。冒頭は若者グループのひどい悪ふざけから始まり、なんだこれ!?という感じだが、それが「明日なき暴走」のやらせということがわかってくる。
    どう視聴率を取るか、どう名前を上げるか、ディレクターの思惑、若者たちの考えなどが交差し・・・うわ、どうなるのこれ、とどんどん引き込まれ、えぇぇ!?となっている時に視覚的にドン、ときたのはゾッとした。
    目次だけでも面白さが伝わってくる感じ。

  • テレビの報道ワイド番組の人気コーナー「明日なき暴走」で紹介される若者たちの無軌道・無分別な行動は、下請け番組制作会社ディレクターのやらせだった。

    テレビかネットか、Twitterに一般人がアップした動画をテレビが使って報道する昨今、スクープ映像を撮ることに全てを賭けてテレビの優位性を信じていたいディレクター、テレビ界の置かれている状況や焦燥、面白ければなんでもするという若者たちの様子が痛々しかった。
    どんでん返しはさすが、すっかり騙された。
    (図書館)

  • 2018/1/20

    胸糞悪い!!
    自己顕示欲を満たすために無秩序に振る舞い、法を犯す。
    気に食わない人間を殺していく孤独な美容師と、注目を浴びるためにやらせを厭わないテレビマン、そして無秩序な若者たち。
    歌野晶午作品だから、と気をつけながら読んでいたけどやっぱり驚かされる。

  • 見る目のない店長、横柄な先輩、要領のいい同期。腐った連中が馴れ合って、田舎者の嫉妬で足を引っ張ってくる。職場に働き甲斐は全くない。憎しみだけがとぐろを巻いて充満している。すべてをネガティブにしか受け止められない異様にねじけた心根は、人生の道程におけるいくつもある選択肢を見誤らせ無間地獄のループに陥ることに。職場を針の筵にし、家庭を地獄の窯にしているのは自分自身の選択。自分を切り捨てた連中に一泡吹かせたい。どこまでいっても救いようのない動機。舌のざらつきは、ついぞとれなかった。

  • どんでん返し傑作。登場人物は全員アレでイライラはするけど、展開早くて良かった。

著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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